その後は雨脚が弱まるなかで7号車と8号車トヨタは約20秒のギャップを維持しながら後続との差を広げ、チェッカーまで残り70分となったところで最後のドライバー交代。7号車はコンウェイ、8号車は一貴にバトンタッチしている。このコンディションのなか抜群の速さをみせたのは一貴で、ファステストラップを記録しながら7号車との差を最少7秒にまで縮めていく。

 さらに終盤にはふたたび天候が悪化したことで5度目のセーフティカーが導入され、2台のギャップは事実上ゼロに。それでも残り7分で再開されたレースでは、7号車のコンウェイが1.419秒差で逃げ切りポール・トゥ・ウインを達成。8号車組とのドライバーズポイント差を5ポイントに縮めた。
 
 また、チームとしては、8号車が総合2位に入ったことで今季4度目となるワン・ツー・フィニッシュを飾り、チームランキングでライバルチームとの差を28ポイントに広げることに成功している。

「シーズン後半戦の幕開けである上海で難しい天候のなか、富士に続いてワン・ツー・フィニッシュできたことはとてもうれしいです」と語るのは村田久武チーム代表だ。

「それは望んでいたものでしたが、課題も残りました。将来に向けて弱い部分をつねに改善してまいります」

「最後に本日、復帰2年目でWRC世界ラリー選手権のマニュファクチャラーズタイトルを決めたTOYOTA GAZOO Racing WRTのみなさん! 本当におめでとうございます!」

 優勝した7号車のロペスは「非常に難しいコンディションにもかかわらず、素晴らしい仕事を成し遂げてくれたチームに感謝している。今日の勝利は最高の気分だ!」とコメント。
 
 またコンウェイも「このコンディション故に、難しいレースだった。終盤にふたたび降り始めた雨で視界が非常に悪く、タイヤの温度もなかなか上がらなかった」とレースを振り返った。

■中嶋一貴「2戦連続で不運なレースに。次戦以降、運が戻ってくることを願う」

序盤にリードを奪うも2位でレースを終えることとなった8号車トヨタTS050ハイブリッド
序盤にリードを奪うも2位でレースを終えることとなった8号車トヨタTS050ハイブリッド
上海国際サーキットを訪れたフェルナンド・アロンソ応援団
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7号車トヨタTS050ハイブリッド
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