そうしたなかで2019年については、2018年5月から2019年6月まで続くWECへの参戦を継続しながらインディ500への再戦を固め、同時に他のレースに出場するチャンスを窺う姿勢をみせていた。

「F1とWECの両方で激しい戦いを終えた今、僕は本当に2019年シーズンを楽しみにしているんだ。そのなかで世界でもっとも重要なレースのひとつを制覇しようとしている」

「僕は勝利に飢え、欲望に満ち溢れているんだ! 次のシーズンの最初のレースを、コニカミノルタ・キャデラックのチームメイトと戦うことが待ちきれないよ!」

フェルナンド・アロンソは2018/2019年WEC“スーパーシーズン”にTOYOTA GAZOO Racingから参戦中
フェルナンド・アロンソは2018/2019年WEC“スーパーシーズン”にTOYOTA GAZOO Racingから参戦中

 そんなアロンソのチームメイトとして、ともにウェイン・テイラー・レーシングからデイトナに臨む可夢偉は、F1王者より一足はやくスポーツカーレースに参入。現在はアロンソも加入したTOYOTA GAZOO RacingでWECの3シーズン目を戦っている。

「まずは伝統あるデイトナ24時間に挑戦するという素晴らしい機会を与えてくれたコニカミノルタ・キャデラック・チームとウェイン・テイラー・レーシングに感謝したいと思います」と語った可夢偉。

「デイトナ24時間はアメリカはもちろん、世界でもっとも人気のあるスポーツカーレースのひとつであり、2017年に総合優勝を果たしたチームからデビューできることにとても興奮しています」

「また、僕にとってこれが初めてのアメリカンレースとなるので、チームと一緒に戦うこの一戦を楽しみにしています」

 可夢偉のコメントにもあるように、WTRはキャデラックDPi-V.Rのデビューレースとなった2017年のデイトナ24時間で総合優勝を飾ったチームだ。その年、WTRは第2戦セブリング12時間でも勝利、最終的に開幕4連勝を挙げ、同年のシリーズチャンピオンを獲得している。
 
 さらに、2018年は度重なるタイヤトラブルに泣かされ総合15位に終わったものの、2013年から2017年にかけては5年連続でデイトナ24時間の総合表彰台を獲得していることからもWSCCの強豪チームの一角であることは明らか。可夢偉とアロンソという“スタードライバー”が加わったWTRが2019年デイトナ24時間の台風の目となるのは間違いないだろう。

TOYOTA GAZOO Racingではマイク・コンウェイ、ホセ-マリア・ロペスとともに7号車トヨタTS050ハイブリッドをドライブする小林可夢偉
TOYOTA GAZOO Racingではマイク・コンウェイ、ホセ-マリア・ロペスとともに7号車トヨタTS050ハイブリッドをドライブする小林可夢偉
2018年のデイトナ24時間でポールポジションを獲得したウェイン・テイラー・レーシングの10号車キャデラックDPi-V.R
2018年のデイトナ24時間でポールポジションを獲得したウェイン・テイラー・レーシングの10号車キャデラックDPi-V.R

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