1年前、スパでWECデビューを果たし見事デビューウインを飾った2度のF1ワールドチャンピオン、アロンソは連覇を今戦の目標に掲げる。
 
「僕にとってスパは1年前にトヨタでWECデビューした素晴らしい思い出の場所だ。我々はその初レースで勝つことができたが、それを今回も続けるのが目標だよ」

「スパはまた、シーズン残り2戦ということでタイトル争いにおいても重要な一戦であり、また、最終戦ル・マンへ向けての大きなポイントになるだろう。それだけにチームはその準備のためにハードワークをこなしてきており、全員がまた完璧なレースを戦うために懸命な努力を続けている」

 一方、過去に重傷を負う大クラッシュを一貴は、「僕自身はスパであまり良くない思い出があり、他の多くのドライバーとは違って、お気に入りのコースというわけではありません」とコメント。

「それでもコースはチャレンジングですし、スパに戻れることはうれしいです。例年スパはシーズン序盤の1戦だったのに、今大会はシーズン終盤ということで少し不思議な気分ですが、それはタイトル争いにおいて重要なレースという意味でもあります。とはいえ我々はいつもと同様に、トヨタのワン・ツー・フィニッシュという目標のために全力を尽くします」

 そんなふたりの同僚であるブエミも、シーズン後半にスパに向かうのに違和感があると語りながらも、「ル・マンでも使用する低ダウンフォース空力仕様に慣れることが重要だ。スパのレースでのパフォーマンスや勝利も大切だけど、ル・マンへの準備を万端にしたい」と続けている。

 コンウェイ、ロペスとともに7号車を駆るの可夢偉は、「スパは大好きなサーキットです。有名なオー・ルージュ・コーナーもあり、走っていて楽しいです。オー・ルージュはFIA-GT3車両で走るととてもチャレンジングですが、トヨタTS050ハイブリッドではアクセル全開で通過します」と走らせるマシンによって変わるコーナーの性格を紹介。

「いつ走っても何かが違い、毎周回、チャレンジしているのがスパなのです。特に予選で好タイムを出すにはすべが上手くいく必要があり、とても難しいですが、それだけに上手くいったときは格別です」

 その難し予選が5月3日(金)に行われるWEC第7戦スパは2日(木)に開幕。6時間の決勝レースは4日(土)13時30分(日本時間20時30分)にスタートが切られる予定だ。

TOYOTA GAZOO Racingはポール・リカールでローダウンフォース仕様での走行テストを実施
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1年前、2018/19年WEC開幕戦スパでワン・ツー・フィニッシュを飾った8号車と7号車トヨタTS050ハイブリッド
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