登りの頂点となるターン9では、鼻歌を歌いながら白線をペイントしているオジさんの横を通過。すでに2km以上を歩き、30分以上が経過しています。ナカノは早くも1本目の水が底をつきかけております。この先でレベリオン軍団にもパスされます。


 ターン10に向けての長い下り坂の途中、足を止めてエンジニアのスマホを覗き込み笑顔を見せるドライバー3名。みなさま、さすがスポーツマン、まだまだピンピンしております。日頃運動不足のナカノはヘロヘロになってきておりまして、そのスマホの画像を確認することも怠る始末。パドックへのショートカットルートは目前。一時は途中リタイアもよぎりましたが、それでもなんとかゴールを目指します。


 ターン10から最後の登りをなんとか登り、ターン12からゆるやかに下ってピットロード入り口手前のターン15へ。ここのイン側の“おしおきバンプ”もかなりの高さ。そしてマシンのフロアでこすれた跡が多数。要注意ポイントのようです。


 約65分をかけてサーキットを1周。いやー、本当に暑くて参りました。でも、想像していたよりアップダウンがあることも分かったので、よい経験になりました。初めてのコースは、メディアも歩いてみるべきですね。今夜のビール、きっと美味しくいただけるはずです。


 さて、夕方18時から予定されている、WECの全車(正確には、1チームから1台)集合写真撮影のお時間が今年もやってきました。プロローグ前日を締めくくる、大事なイベントです。
 
 タイムスケジュール上、場所は“トラック上”とだけ書いてあります。彼らは必ず高所作業車から撮影を行なうのですが、ホームストレート上を見渡しても、それらしき車両はありません。そして撮影時間が近づくと、各チームのマシンはカートやら乗用車やらに牽引され、1コーナー方向へと向かっていくのです。……なんだか嫌な予感がします。


 撮影場所が1コーナーより先であることは明白。仕方ない、行くか、ということで、不肖ナカノ、疲れ果てた身体にムチ打ち、本日2回目の“ピットアウト”です。
 
 ピット出口で早くもフェラーリワークスにオーバーテイクをかまされます(時速15km対、時速4kmの戦い)。3コーナー方向からの、傾きかけた日差しはなお強烈で、全身を焦がしていきます。夜のビールがさらに美味しくなることだけを考えるようにします。


 1コーナーへのエントリーで、「アウディに牽引されたトヨタ」にも追い越されます。


 高所作業車キター! というわけで、今回の撮影会場はターン2でした。トヨタが最前列中央、その両脇をレベリオンとジネッタ、2台のLMP1が固めます。さながら“横綱土俵入り”って感じでしょうか。

■2回のピットアウトで合計激“歩”距離は約7kmに

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