ハートレーを新たなドライバーラインアップに迎えた8号車では、一貴が前半のアタッカーを担当。1回目の計測タイムはレベリオン・レーシングの1号車R13を駆るブルーノ・セナに上回られたものの、2度目のアタックでこれを逆転し暫定2番手でブエミに交代していく。
マシンを受け継いだブエミもライバルを上回るタイムを記録。ふたりのドライバーの平均ラップを1分36秒315とし、7号車から0.300秒差の2番手となった。
その8号車の後方、総合3番手につけたレベリオンの1号車R13は、ポールポジションを獲得した7号車から0.545秒遅れとなっており、トヨタTS050ハイブリッドと2秒以上の差があった昨シーズンと比較して、その差が大きく縮まっているのが分かる。
「チームにとって良い予選でした。非常に良いラップタイムを刻んだ7号車のクルーにはおめでとうと言いたいです」と一貴。
「明日の決勝に向け、走行データから足りない点を分析し、改善します」
「今日の予選が早い時間から始まったので、明日の決勝レースまで24時間近くあります。勝利を目指し、できる限りの準備をしていきます」
また、ブエミもチームのフロントロウ独占を喜ぶ。
「チームとして予選ワン・ツーという結果になって良かった! また、ポールポジションを獲得した7号車を祝福するよ」
「自分のアタックには満足しているけど、7号車はさらに速かったね。今は気持ちを切り替え、明日のレースでは7号車と、さらに速さを増したレベリオンとの戦いに集中していく」
トヨタにおいてはルーキーであるハートレーは今回、予選には参加せず。しかし、9月1日に行われる決勝レースでは、8号車トヨタTS050ハイブリッドに乗り込み“デビュー戦”に臨む予定だ。その決勝は1日正午(日本時間20時)にスタートが切られ、WEC“シーズン8”が開幕する。


