■特別(追加)規則

 セブリング12時間レースにおいて、通常の規則に追加される主なスポーティング規則は、以下のとおり。

・タイヤセット数
DPi:23セット(ミディアム)
LMP2:23セット(ミディアム)
LMP3:18セット
GTLM:21セット
GTD:18セット

・最低運転時間
DPi/GTLM:1時間
LMP2/LMP3/GTD:3時間

・最大運転時間
全クラス:最大7時間。また、連続する6時間のうち4時間を超えてはならない

・ピットストップ義務付け(LMP3のみ)
最初の10時間のうち1度、4分間のピットストップを義務付け(アンダー・グリーンまたはFCY時)

セブリングのバンピーな路面は、タイヤにも厳しいことで知られる
セブリングのバンピーな路面は、タイヤにも厳しいことで知られる

■GTDクラスの新予選方式

 今回、GTDクラスでは2セッションにわたる新たな予選方式が採用される。決勝のスターティンググリッドを決めるためのセッションとなる最初の15分間は、ブロンズまたはシルバーのドライバーによってのみ、争われる。

 そのあとに続く15分のセッションはGTLMクラスと混走となり、ここでの順位で『予選ポイント』が付与される。

 その他クラスは従来どおり1セッションのみの予選となるが、デイトナ24時間レースにおける予選レース『モチュール・ポール・アワード100』のケースと同様に、予選ポイントが付与される。

■BoPの変更

 3月10日、IMSAはセブリングに向けたBoP変更を伴うテクニカル・ブルテンを発行。1月のデイトナ24時間はその独特なコース形状ゆえ他のサーキットとは異なる独立したテーブルが採用されるため、実質このセブリング向けの数値が今シーズンのイニシャルBoPとなる。

 DPiクラスのBoPは、最低重量、出力ともに昨年最終戦のセブリングから変更されていない。

 GTLMクラスのポルシェ911 RSRは昨年最終戦と比べ、エンジンのエアリストリクター径が0.7mm拡大、一方BMW M8 GTEではほとんどの回転域においてターボのブースト圧が下げられている。シボレー・コルベットC8.RのBoPに変更はない。

 GTDクラスではアキュラNSX GT3 Evoがプラス10kg、BMW M6 GT3とレクサスRC F GT3、メルセデスAMG GT3 Evoがそれぞれプラス20kgの重量増加となるなか、NSXとM6ではターボのブーストレベルがわずかに上げられている。また、RC Fは昨年最終戦に比べてリストリクター径が1mm拡大されている。

GTLMクラスに参戦するウェザーテック・レーシングのポルシェ911 RSR
GTLMクラスに参戦するウェザーテック・レーシングのポルシェ911 RSR

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