リスタート後に3番手となったマツダは、ティンクネルから替わったオリバー・ジャービスのペースが上がらず上位2台から徐々に引き離されていく展開に。そればかりかチップ・ガナッシ・レーシングの01号車キャデラックDPi-V.Rに交わされ4番手に後退してしまう。
そんななか5番手からマツダ攻略の糸口を探っていたマイヤー・シャンク・レーシングの60号車アキュラARX-05が、レース残り時間4分の段階で燃料補給のためピットイン。翌周には3番手を走る01号車キャデラックも燃料が足りなくなりピットに入った。
これにより55号車マツダは最終盤に3番手に順位を上げ、そのまま3位でフィニッシュ。今季3度目の表彰台を獲得した。
全6台で争われたLMP3クラスではポールシッターの74号車リジェJS P320・ニッサン(ライリー・モータースポーツ)が、2度にわたって38号車リジェ(パフォーマンステック・モータースポーツ)にポジションを奪われながらも、終盤に逆転しポール・トゥ・ウインを達成。
同チームは最大のライバルとなった38号車を挟んで僚友91号車リジェがクラス3位に入ったことでワン・スリー・フィニッシュを果たしている。
FIA-GT3カーによるプロ・アマカテゴリーであるGTDクラスでは、予選2番手からスタートしたターナー・モータースポーツの96号車BMW M6 GT3が逆転勝利を飾った。
BMWはレース序盤こそポールシッターの14号車レクサスRC F GT3(バッサー・サリバン)の後塵を拝していたが、スタートから1時間過ぎにライバルが足回りのトラブルで戦列を去った後はレースを支配した。
クラス2位はバッサー・サリバンのもう1台である12号車レクサスRC F GT3、同3位には5番手からスタートしたポール・ミラー・レーシングの1号車ランボルギーニ・ウラカンGT3エボが入っている。
IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の次戦第4戦は6月11~12日、デトロイトのベルアイル・パークで行われる『デトロイト・グランプリ』だ。同イベントのレース時間は短い1時間40分となっている。