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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2021.07.05 11:31
更新日: 2021.07.05 11:33

富田竜一郎/バード組がクラス初優勝! 総合では僚友32号車組が連勝飾る/GTWCヨーロッパ

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ル・マン/WEC | 富田竜一郎/バード組がクラス初優勝! 総合では僚友32号車組が連勝飾る/GTWCヨーロッパ

 クリーンなスタートで2番手以下も順位が変動がないなか、10番手グリッドからレースを開始した富田竜一郎駆る31号車アウディが好スタート。31号車(チームWRT)はポジションを3つ上げ7番手とした。

 序盤は上位各車が0.5~0.8秒間隔で並ぶ数珠つなぎの展開。そこからアダムがじわじわと後続との差を広げるなか、スタートから20分過ぎに32号車アウディを駆るファントールが、先行する33号車フェラーリを捉えて2番手に浮上する。

 ファントールはその後も好ペースを維持し、3秒以上に開いた188号車アストンマーティンとの差を約1.4秒にまで縮めてピットイン。レース後半をアマチュアドライバーが担当することから、ピットウインドウ・オープンが閉まるギリギリまでピットインを遅らせたガレージ59のコース復帰後は首位に躍り出た。

 全車がピットストップを終えた段階で首位32号車アウディに続いたのは、予選5番手からスタートした88号車メルセデスAMG GT3(アッカASP)だ。また、6番手スタートの30号車アウディR8 LMS(チームWRT)が3番手に浮上。4番手にはピットウインドウが開いた直後にいち早くピットに飛び込み、富田からフランク・バードにドライバー交代を行った31号車アウディがつける。

 その31号車はピットアウト後まもなくラインが膨らみグラベルに飛び出す場面も見られたが、タイムロスを最小限に抑え総合4番手のポジションもキープ。また、前半スティントからを順位争っていた6号車メルセデスとのバトルのなか起きたサイド・バイ・サイドの接触でも大事に至らず。

 最終的には予選2番手/シルバーカップ首位の33号車フェラーリを逆転するかたちで、シルバーカップ優勝(/総合4位フィニッシュ)を決めてみせた。富田/バード組は前日のレース1でサスペンショントラブルに見舞われリタイアを余儀なくされていたが、このレース2でその雪辱を果たしている。

 レース後半、ファントールからトップでステアリングを受け継いだウィーツは後続との差をみるみる広げる好走をみせ、終わってみれば11秒差の圧勝。レース1に続く連勝で週末2連勝を飾った。
 
 2位は88号車メルセデス、トップから18秒遅れの3位には30号車アウディが入った。これによりチームWRTは、31号車アウディを含めワン・スリー・フォー・フィニッシュを飾っている。5位はエミル・フレイ・レーシングの114号車ランボルギーニ・ウラカンGT3 Evo、33号車フェラーリは総合6位/シルバーカップ2位となった。

 ポールポジションからスタートした188号車アストンマーティンは、ピットストップでアダムから替わったアレクサンダー・ウエストが、20号車メルセデスAMG GT3(SPSオートモーティブ・パフォーマンス)に追撃を振り切りプロアマクラス優勝を達成。2台のギャップはわずか0.001秒だった。

 シーズン前半戦を終えたGTWCヨーロッパの次戦第6戦はシリーズ最大のイベントであるスパ24時間だ。IGTCインターコンチネンタルGTチャレンジの1戦でもあるこのレースは7月31日~8月1日、ベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットで開催される。

レース1でポール・トゥ・ウインを達成したチームWRTの32号車アウディR8 LMS
レース1でポール・トゥ・ウインを達成したチームWRTの32号車アウディR8 LMS
プロアマクラスの188号車アストンマーティンとシルバーカップの33号車フェラーリがフロントロウからスタートした決勝レース2
プロアマクラスの188号車アストンマーティンとシルバーカップの33号車フェラーリがフロントロウからスタートした決勝レース2
富田竜一郎駆る31号車アウディR8 LMS。レース2のオープニングラップで10番手から7番手で順位を上げた
富田竜一郎駆る31号車アウディR8 LMS。レース2のオープニングラップで10番手から7番手で順位を上げた
レース2のトップ4。チームWRTがワン・スリー・フォーという結果になった
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