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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2021.10.26 06:45
更新日: 2021.10.25 21:38

ル・マンで発生の問題は解消。トヨタ、WECバーレーン2連戦でハイパーカー時代の初代王者獲得へ

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ル・マン/WEC | ル・マンで発生の問題は解消。トヨタ、WECバーレーン2連戦でハイパーカー時代の初代王者獲得へ

 WEC世界耐久選手権に参戦しているTOYOTA GAZOO Racing(TGR)は、4年連続でル・マン24時間レースを制した後、約2カ月のインターバルを挟んで行われる2021年シーズン終盤の“バーレーン2連戦”に臨む。小林可夢偉組の7号車と中嶋一貴組8号車、2台のトヨタGR010ハイブリッドでハイパーカークラスに出場する同チームは、第5戦でのチームタイトル獲得、ならびに最終戦でのドライバーズタイトル獲得を目指して戦っていく。

 全6戦で争われることになった今季のWECは、8月21~22日に開催された第4戦ル・マンののち、約2カ月のインターバルを置いて戦いの舞台を中東バーレーンへと移す。この間、本来であれば日本の富士スピードウェイで6時間レースが開催されるはずだったが、残念ながら新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となっている。

 10月28~30日に行われる第5戦バーレーン6時間レースはそのWEC富士の代替レースだ。ル・マン・ハイパーカー(LMH)規定が導入された今シーズンよりハイブリッドシステムを搭載するハイパーカー、トヨタGR010ハイブリッドを投入しているTGRは、ここまでル・マンを含め4戦4勝をマーク。3シーズン連続となるワールドチャンピオンに王手をかけている。

 現在、TGRはランキング2位につけるアルピーヌ・エルフ・マットミュートを51ポイント差でリード。残り2戦での最大獲得ポイントは65ポイントであるため、トヨタは第5戦を3位以上でフィニッシュすれば最終戦を待たずにチーム選手権タイトルを決めることになる。

 一方、ドライバー選手権はアルピーヌチームを含め三つ巴の争いが続いている。そのため、次戦の6時間レースでは決着がつかず、8時間で争われる翌週の第6戦バーレーンで今季のチャンピオンが決定する予定だ。

 第4戦終了後の順位とポイントを見てみると、ランキング首位は8月のル・マンで悲願の初勝利を飾ったマイク・コンウェイ/可夢偉/ホセ-マリア・ロペス組7号車で、獲得ポイントは120ポイントとなっている。僚友8号車のセバスチャン・ブエミ/一貴/ブレンドン・ハートレー組は9ポイント差で彼らを追いかける。

 また、36号車アルピーヌA480・ギブソンのクルーもトップと30ポイント差のランキング3位につけ、WEC史上初の2週連続開催となる“バーレーン連戦”で2連勝を飾れば、逆転戴冠を実現する可能性を残している。

「2021年のWECを締めくくる最後の2戦に、チームとともに参加できることを大変うれしく思います」と語るのは、TOYOTA GAZOO Racingカンパニーの佐藤恒治プレジデント。

「ル・マン以降、チームは見つかった課題の解決に向け一丸となって懸命に努力し、対策まで漕ぎつけることができました。今はチーム全員がバーレーンでファンの皆さまに見守られながら有終の美を飾れることを心待ちにしています」

「2週連続での耐久レースはドライバーにとってもチームにとっても厳しい試練となりますが、我々TGRチームは必ず乗り越えらえるものと信じています。耐久レースにおいて、絶対的な信頼性と速さを兼ね備えることは並大抵のことではなく、特にファーストシーズンであるGR010ハイブリッドにはまだまだ改善の余地がありますが、2台のマシンとドライバー達が世界チャンピオンを賭けて思いっきり戦えるよう、万全の準備を進めております。ファンの皆さま、ぜひ期待してください!」

小林可夢偉組7号車を9ポイント差で追いかけるセバスチャン・ブエミ/中嶋一貴/ブレンドン・ハートレー組8号車トヨタGR010ハイブリッド
小林可夢偉組7号車を9ポイント差で追いかけるセバスチャン・ブエミ/中嶋一貴/ブレンドン・ハートレー組8号車トヨタGR010ハイブリッド

■中嶋一貴「7号車とのバトルはバーレーンでの2連戦も、間違いなく熾烈なものになる」


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