6月23〜26日にかけて開催されるグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードに、ポルシェは開発中のLMDh車両を持ち込むものと、Sportscar365は理解している。同メーカーは2019年の同イベントで、現行のLMGTEモデルを発表している。
これまでのところ、8人のドライバーがポルシェLMDh車両をテストしたことが知られている。スパに姿を見せているポルシェのファクトリーLMDhディレクター、ウルス・クラトレの情報によれば、フェリペ・ナッセ、デイン・キャメロン、フレデリック・マコウィッキ、マシュー・ジャミネ、ケビン・エストーレ、ミカエル・クリステンセン、ローレンス・ファントール、アンドレ・ロッテラーとのことだ。
LMP2クラスのチーム・ペンスキーは、先月にポルシェ・ペンスキー・モータースポーツがLMDhのテストで使用したのと同じガレージを使用している。ロジャー・ペンスキーは木曜日にスパのパドックで目撃されており、クルーの中にはセブリングで着用した黄色ではなく、同チーム伝統の黒いオーバーオールを着ている者もいる。
ペンスキーのオレカ07・ギブソンは、開幕戦セブリング1000マイルレースを終えた後、ドイツ・マンハイムにあるポルシェ・ペンスキー・モータースポーツのWECヘッドクォーターへと送られた。ル・マンを含むヨーロッパでのレース・プログラムは、ここを拠点に行われる予定だ。
■「スパはル・マンへの準備ではない」とポルシェ
アイアン・リンクスの共同設立者であるデボラ・メイヤーは、新たな役割であるFIAウーマン・イン・モータースポーツ・コミッションのプレジデントとして、スパにいる。WECには現在、4人の女性ドライバーが参戦中だ。
シリーズにおける女性の関与のレベルについての評価を求められたメイヤーは、次のように述べている。
「すでにある程度の存在感はあるが、目標はモータースポーツにおける存在感を高めることだ。メカニック、エンジニア、マーケティング担当など、すべてのチームに女性のスタッフがいる。しかしその割合はまだ低く、認知度だけでなく代表性を高めることも目標のひとつだ」
* * *
WECでは初めて、通常のドライバーのセッションの後に、チームマネジャーを対象とした記者会見が開かれた。トヨタのロブ・ロイペン、ポルシェのアレクサンダー・ステューリグ、チームWRTのヴァンサン・ボッセ、アルピーヌ・エルフ・チームのフィリップ・シノーが出席した。
その席上、ポルシェGTチームはスパをル・マンへの準備レースとは考えていない、とステューリグは説明している。
「ル・マンは特殊で、スケジュールからコース、クルマのセットアップに至るまで、他のWECのレースとは関連性がない」と彼は語っている。
「ル・マンのための準備は、ここではまったくしない。これはWECのレースなのだ。(レース翌日の)日曜日からは、ル・マンにフル・フォーカスする」