32号車がガレージに収められたレース中盤は12号車アウディがレースをリードする展開に。これを2号車メルセデスAMG GT3(AMGチーム・ゲットスピード)と25号車アウディが追っていくなかで、ミースがライバルをかわして2番手に浮上し12号車に近づいていった。

 スタートから2時間前後のタイミングで迎えた2度目のピットストップでは、この2台の位置関係が逆転する。首位となった25号車のニーダーハウザーは、終盤のSCランにも動じず。最後までポジションを守ってトップチェッカーを受け、サンテロックチームに2017年のスパ24時間以来、5年ぶりとなるエンデュランスカップでの優勝をもたらした。

 一方、ピットで2番手に順位を落としたのち、3番手の66号車アウディR8 LMSエボII(アテンプト・レーシング)と争っていた12号車アウディは、フィニッシュまで残り10分少々のところでパンクに泣き総合38位でのフィニッシュに。この結果66号車が2位となり、4番手につけていた54号車ポルシェ911 GT3 R(ダイナミック・モータースポーツ)が3位表彰台を獲得している。

 また、前戦スパを制しエンデュランスカップのランキング首位に立っている88号車メルセデスAMG GT3(AMGチーム・アコーディスASP)も、入賞圏内の総合6番手を走りながら終盤のマシントラブルに泣き総合40位でレースを終えることとなった。これにより耐久部門でランキング1位、2位を争う88号車と71号車のポイント差が11点で変わらぬまま最終戦バルセロナに向かうことになっている。

 この他のクラスでは、エミル・フレイ・レーシングの14号車ランボルギーニ・ウラカンGT3エボ(コンスタ・ラパライネン/ミック・ウィショーファー/スチュアート・ホワイト組)がシルバーカップのウイナーに。同クラスを戦う根本悠生組563号車ランボルギーニ・ウラカンGT3エボ(VSR)はクラス8位/総合25位となった。

 ゴールドカップはインセプション・レーシングの7号車マクラーレン720S GT3(オリバー・ミルロイ/ブレンダン・イリーブ/フレデリック・シャンドルフ組)がクラス優勝。富田竜一郎組33号車アウディR8 LMSエボII(チームWRT)はレース序盤の接触によるスピンが響き同クラス8位/総合24位でのフィニッシュとなった。プロ・アマカップはAFコルセの52号車フェラーリ488 GT3エボ(ステファノ・コスタンティーニ/ルイ・マフィルス/アンドレア・ベルトリーニ組)が制している。

 GTWCヨーロッパの次戦第9戦バレンシアは9月16~18日、スペインのバレンシア・サーキットで行われる。同ラウンドはスプリントカップの今季最終戦だ。

2位となった66号車アウディR8 LMSエボII(アテンプト・レーシング) 2022年GTWCヨーロッパ第8戦ホッケンハイム
2位となった66号車アウディR8 LMSエボII(アテンプト・レーシング) 2022年GTWCヨーロッパ第8戦ホッケンハイム
3位表彰台を獲得した54号車ポルシェ911 GT3 R(ダイナミック・モータースポーツ) 2022年GTWCヨーロッパ第8戦ホッケンハイム
3位表彰台を獲得した54号車ポルシェ911 GT3 R(ダイナミック・モータースポーツ) 2022年GTWCヨーロッパ第8戦ホッケンハイム

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