「僕たちは2年前、このクルマの非常に初期の段階で多くの問題を抱えていた」と続けたブエミ。
「基本的に、僕たちのクルマは最初にそこを走ったときよりもずっと良くなっていると思っている。でも、他のマシンと比べてどうこう言うのは難しい。過去にはセブリングで苦戦を強いられたこともあったが、最終的にはうまくいった」
「プジョーは富士やバーレーンのような非常にスムーズなコースでは、我々のチームに非常に接近していたことも事実だ。だが、セブリングではそうはいかなかった」
「僕はGR010ハイブリッドがもっと良くなることを期待しているが、他のマシンがどうなるかは予想できない」
「短いコースだから、かなりタイトになると思うよ。あのコースでGTマシンをかき分けながら走るのは、明らかにチャレンジングだと思う」
ブエミは、ハイパーカー・カテゴリーのBoP(バランス・オブ・パフォーマンス=性能調整)がセブリングで使用されたものと異なることも、ポルティマオの変数であると付け加えた。
第2戦ポルティマオ、第3戦スパ・フランコルシャン、第4戦ル・マン24時間の固定BoPでは、ヴァンウォール・バンダーベル680とグリッケンハス007 LMHを除くすべてのマシンが、セブリングのときよりも軽い車重でレースに臨むことになる。
その中ではトヨタが19kgともっとも軽量化され、次いでフェラーリ499Pが17kg軽くなる。一方で最大出力や1スティントあたりのエネルギー使用量も、クルマによって差はあるものの削減されている。
「セブリングでは特別なBoPが、ポルティマオとスパ、ル・マンでは固定されたBoPがある」とブエミ。「(セブリングとは)少し違うかもしれないので待つ必要があると思う」
「もし、次のポルティマオが好調であれば、スパとル・マンでも好調であるはずだと確信できるだろう」
「この調整によって状況は少し変わるかもしれないけど、じきにわかるよ」
