この組ではまず、福住が1分36秒518のタイムを記録すると、セクター1で速さを見せていた阪口が1分36秒404をマークして逆転。その後、坪井が福住のタイムを約0.1秒上回り2番手に入るが、続く野尻が異次元の速さを見せる。セクター1だけで阪口を0.3秒上回ると、続くセクター2でも全体ベストタイムを並べ、このグループで唯一の1分35秒台となる1分35秒862をたたき出しトップに躍り出た。

 これに、2月の公式テストで好調だった牧野が2番手で続くが、その差は0.4秒と大差だ。このあと、大嶋が1分36秒729でQ2進出圏内の6番手に入るが、すぐさま佐藤が0.1秒逆転して6番手に滑り込む。最後に小高が1分36秒697でアタックラインを通過してセッション終了。野尻が文句なしのトップタイム通過を果たし、牧野、坂口、坪井、福住、佐藤の6名がQ2進出。小高、大嶋、国本、Jujuの4名がここで予選を終えることとなった。スーパーフォーミュラ初予選となったJujuは、周りとタイミングをずらしてニュータイヤでコースイン。計測4周目のアタックで1分40秒699というタイムだった。

 10分のインターバルを挟み、ポール争いのQ2がスタート。いの一番にタイムアタックを開始したのは太田で、まずはQ1で届かなかった1分35秒台に入る、1分35秒880をマークする。ただし、これよりも速いペースを見せていたのが阪口で、太田のタイムを約0.1秒を上回る1分35秒789で逆転トップに。坪井、福住、山下と次々にコントロールラインを切るものの、坂口と太田のタイムには届かずに3番手が目まぐるしく変わっていった。

 注目は鈴鹿で圧倒的な速さを誇る野尻で、セクター1、2と阪口とのギャップを削っていく。しかし最後のセクター4では阪口のタイムに及ばず、結果は1分35秒926。Q1での自身のベストタイムにも届かず3番手に。このあと、山本、佐藤、岩佐らが次々とタイムアタックを終えていくが、トップ3のメンバーは変動することなく、最後に松下が1分36秒391をマークして予選終了。阪口の自身初ポールポジション獲得が確定した。

 太田は昨年最終戦と同じく予選2番手で、野尻が3番手に。この後ろに4番手と5番手で続いた佐藤、山本のPONOS NAKAJIMA RACINGコンビがテストに続き好調な走りを見せた。Q2に進出したふたりルーキーは岩佐が11番手、木村が12番手という結果になっている。

 31周で争われる第1戦鈴鹿の決勝レースは、10日(日)の14時25分にスタートがきられる予定だ。

2024年最初の最速男は阪口晴南! 自身初のポールポジション獲得。太田格之進、野尻智紀が続く【第1戦鈴鹿予選】
予選トップ3、左から2番手太田格之進、ポールシッター阪口晴南、3番手の野尻智紀 2024スーパーフォーミュラ第1戦鈴鹿

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