では、実際に車両を入れ替えた国本と平良は、お互いの車両をどう感じたのか。まず、ここまでの3戦を20号車で戦った国本は、「19号車に乗ったことに深い意味はないです。でも、全体的に19号車がどういった流れで走行しているかを自分としても学びたかったですし、そのことをフィードバックして20号車に乗りたいという部分はありました」と振り返る。

 車両については、19号車と20号車でセットアップがかなり異なるので直接比較はできないとしつつ、「だいぶ乗り味が違った」と感触を語った。

 ただ、今回の入れ替えは、星野監督も言うとおり19号車と20号車の特性を把握することがメイン。「今あるバランスをどうやって良い方向に持っていこうかなど、そういった部分を大駅(俊臣/19号車担当エンジニア)さんと、いろいろ話しあってテストを行うことができました」と国本は語り、新たな発見があった一日となった。

国本雄資(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)
2024スーパーフォーミュラ富士公式テスト 国本雄資(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)

 一方で、今回のテストがITOCHU ENEX TEAM IMPULでの2度目のドライブとなった平良は、セッション2で車両トラブルに見舞われてしまったため、20号車で満足に周回することは叶わなかった。しかし、一日を終えた平良に聞くと、車両を入れ替えた効果はあったようだ。

「まず簡単に言うと、(クルマが)曲がる・曲がらないという違いが大きくありました。でも、それが良い・悪いという部分ももちろんあって『曲がりすぎるからトラクションがない』『曲がらないからトラクションが良い』ということもあります」

「そこについては、もうどちらも融合させてタイムを出すという部分なので、乗り換えたことで『ここが曲がったら速くなるんだ』『曲がらないけど、こっちのほうがタイムが出る』ということも分かりました。その部分は今後のクルマづくりにめちゃくちゃ役立つと思います」

平良響(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)
2024スーパーフォーミュラ富士公式テスト 20号車をドライブする平良響(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)

 その平良は、セッション1の最終アタックではセクター1で全体ベストタイムを記録する速さを披露。これには本人も“ぶっつけ本番”となった第3戦SUGOより、クルマもドライビングも良く「戦えている」感触を掴んだと言う。

 二度目のSF23ドライブとは思えないほど自信をつけている平良。星野監督は「すごく冷静に走るドライバー」と称賛する。

「すごく若いのに無線も冷静に応えてくれますね。僕は熱くなって走るタイプだったので、その違いにビックリしました(笑)。前回(第3戦SUGO)は消化不良っぽく終わって可哀想でしたけど、それは全員同じなので、もう一回仕切り直して臨んでくれれば良いなと思っています」

 なお、富士公式テストは7月7日と8日の2日間で行われるが、明日8日のセッション3およびセッション4での入れ替えは行わないとのこと。これについて星野監督は「もう一度乗り換えを行うと、それぞれのパッケージとして進まなくなってしまう」ことを理由とし、明日は「個々に進めてもらう」予定だという。

平良響(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)
2024スーパーフォーミュラ富士公式テスト 20号車担当の北井修司エンジニア、星野一樹監督らと話す平良響(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)

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