レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

投稿日: 2017.07.12 15:24
更新日: 2017.07.12 15:34

ITOCHU ENEX TEAM IMPUL 2017スーパーフォーミュラ第3戦富士 レースレポート

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


スーパーフォーミュラ | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL 2017スーパーフォーミュラ第3戦富士 レースレポート

7/9(土) 決勝レース
天候:晴れ コース:ドライ
気温:32℃ 路面温度:44℃

決勝レース距離 4.563km×55Laps=250.965km
観客動員数:34,600人(土日2日間総合計)
決勝レース 14:13~15:33

 前日の予選日に引き続き、厳しい暑さとなりました。気温も32℃まで上昇。路面温度は予選日よりは低かったものの、今回のレースではタイヤ交換義務・給油義務がなかったため各チーム、レース直前まであらゆる展開を想定し、作戦を組み立てていきました。

 レース前に行われた恒例の監督トークショーでも、監督の星野一義は通常はレース以外の話に脱線することも多々ありますが、舘信秀監督(VANTELIN TEAM TOM’S)や近藤真彦監督(KONDO RACING)とレース作戦についてのトークを披露。お互いに牽制しつつもファンに向けて聞き応えのあるトークショーとなりました。

 レースは14時10分にフォーメーションラップがスタート。19号車の関口雄飛は3番手グリッドから、20号車のヤン・マーデンボロ―は9番手グリッドからスタートを切りました。関口はこれまでのレース、スタートで出遅れてしまうことが多くありましたが、今回は逆に順位を1つ上げて2位で1コーナーを通過します。

 ヤンは、スタートを決めて是が非でも順位を上げたいところでしたが、バトルの最中に他車と軽い接触もあり、オープニングラップを終えて12位に順位を落としてしまいます。序盤、2位の関口はポールポジションからトップを直走っていたNo.1国本雄資選手(P.MU/CERUMO・INGING)に徐々に差を拡げられてしまい、10周を終えて約6秒の差が付いてしまいました。

 この前後からピットインをするマシンが出始め、前半ピットイン組は主に給油のみでコースへと戻っていました。ITOCHU ENEX TEAM IMPULは、まずは14周目にヤンをピットインさせてリヤタイヤ2本の交換と給油を行う作戦を採用します。

 そのすぐ直後の15周目には関口をピットインさせ、こちらはタイヤ無交換の給油のみの作業でコース復帰させます。前半にピット作業を行ったマシンのコース復帰がひと段落すると、関口は9位となるもピット作業を終えているなかではトップ、ヤンは13位のポジションで中盤戦に入っていきます。

 関口は後方から迫るNo.36 アンドレ・ロッテラー選手(VANTELIN TEAM TOM’S)と抜きつ抜かれつのバトルを展開するも、36周目のダンロップコーナーでアウトからオーバーテイクを許し順位を落としてしまいます。

 トップを走っていたNo.1 国本選手がトラブルにより戦線離脱すると、ピットインを遅らせて前が空いた状態で好ペースで周回を重ね、中盤以降にピットインをしていたNo.2 石浦宏明選手(P.MU/CERUMO・INGING)とNo.7 フェリックス・ローゼンクビスト選手(SUNOCO TEAM LEMANS)に先行を許し、関口は4位に。

 この後関口は、タイヤ無交換ということもありかなり厳しい状態。ペースを上げることが出来ず、抜かれてしまったNo.36 ロッテラー選手にも食らい付いていけず、5位以下のマシンの煽りを受ける形となってしまいました。

 後半、5位のNo.15 ピエール・ガスリー選手(TEAM MUGEN)とオーバーテイクシステムをお互いに使用しながらサイドバイサイドのバトルとなるも、関口はフェアかつ、巧みなブロックで先行を許しません。

 ペースの上がらない関口に詰まってしまったマシンが数珠つなぎで走行するなか、後半8位を走行していたヤンもこの4番手争いの集団に追いつきつつ、7位のNo.37 中嶋一貴選手(VANTELIN TEAM TOM’S)へバトルを仕掛けるもオーバーテイクには至りませんでした。

ヤン・マーデンボロー(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)
ヤン・マーデンボロー(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)

 関口はファイナルラップのホームストレートまでNo.15 ガスリー選手と僅差のバトルを繰り広げますが、4位を守りきり、0.035秒差でフィニッシュしました。ヤンも健闘しましたが最後まで順位浮上は叶わず、8位のままフィニッシュしました。

 2台ともにトップが見える位置でレースウイークを過ごしましたが、最終的にはポールポジション、優勝、表彰台へは届きませんでした。しかし、力強いレースを披露しポイントも加算できたことで前向きな内容を残し、次戦のもてぎへ乗り込むことができます。

 もてぎでは2スペックタイヤ制も導入され、予選から多くの見どころがあるレースとなることが予想されます。引き続き、ITOCHU ENEX TEAM IMPULへ温かいご声援をよろしくお願いします。

ITOCHU ENEX TEAM IMPUL 2017年シーズン ここまでの戦績

第1戦鈴鹿 関口雄飛 予選6位 決勝12位/J.マーデンボロー 予選12位 決勝18位
第2戦岡山レース1 関口雄飛 予選PP 決勝2位/J.マーデンボロー  予選5位 決勝6位
第2戦岡山レース2 関口雄飛 予選3位 決勝優勝/J.マーデンボロー 予選16位 決勝17位
第3戦富士 関口雄飛 予選3位 決勝4位/J.マーデンボロー 予選9位 決勝8位
ドライバーランキング 関口雄飛 3位/J.マーデンボロー14位
チームランキング ITOCHU ENEX TEAM IMPUL 3位

TEAM IMPUL Next Race Information

●SUPER GT 第4戦 7/22(土)~23(日) スポーツランドSUGO
●SUPER GT 第5戦 8/5(土)~6(日) 富士スピードウェイ
●全日本スーパーフォーミュラ選手権 8/19(土)~20(日) ツインリンクもてぎ


関連のニュース