後続は多くがソフトタイヤでのスタートでポジションアップを狙うなか、10番手グリッドながらミディアムタイヤでのスタートを選択したローゼンクビストは、4周終了という非常に早い時点でピットへ向かい、給油とソフトタイヤへ交換。翌周には15番手と後方スタートを切ったチームメイトの大嶋も同様の作戦を採った。
ソフトタイヤで3位まで順位を上げた関口は10周終了でピットへ向かうと、ソフトタイヤへと交換。ソフト、ミディアム両方の装着義務があるため、2回のピットストップ作戦を採ることとなった。
一方で、ミディアムタイヤでのスタートでソフトタイヤ勢にかわされながらも我慢のレースを戦っていた国本、中嶋一貴らは、レースの折り返しを越えてもピットインしないまま周回。
34周目終了で中嶋一貴、39周目終了で国本がピットイン。全車がピットを終えた時点で、序盤のピット作戦のあとハイペースで追い上げていたローゼンクビストが2位、大嶋が3位、やはり早めのピット作戦を採っていた石浦と小林が4、5位、国本と中嶋一貴はその後でコースへ復帰。
小林は摩耗したソフトタイヤで苦しみながらも絶妙なラインで順位を守ろうとしたが、新しいタイヤの優位性を活かして激しく攻める国本と中嶋一貴は抑えきれず、7位へ後退。さらに国本と中嶋一貴は石浦に迫り、3台での4位争いが繰り広げられた。
しかし、小林とのバトルでタイヤを摩耗させた国本と中嶋一貴は、石浦を攻略するまでには至らず。
2位、3位を走行していたローゼンクビストと大嶋は、最後まで燃料が持つか、ソフトタイヤでペースを保つことができるか注目の終盤戦となったが、むしろローゼンクビストは残り数周で首位に迫る速さを見せた。
しかし、逆転までには至らず、ローゼンクビストが2位、大嶋が3位でチェッカー。ローゼンクビストはルーキーイヤーながら3戦連続の表彰台獲得。
今季、フル参戦としては5年ぶりのトップフォーミュラ復帰を果たした大嶋にとっては、5年ぶり、2012年の第4戦富士以来となる表彰台に上ることとなった。ローゼンクビストはこの結果、ランキング3位に浮上。
石浦が4位で逃げ切り、ランキング首位の座を堅守。国本が5位、中嶋一貴が6位、小林が7位、マーデンボローが8位でチェッカーを受け、ポイント獲得を果たした。