17時30分からスタートした最終セッションでは、石浦と山本が追走状態での空力確認を行なった。1分28秒台の“やや遅ペース”ではあったが、両者が前後を入れかえて走り、それぞれSF19での追走者の立場を体験。他車の後ろに入った時、コーナーでのいわゆるダウンフォースの“抜け”がどうなるかは、追い抜き性能向上を主眼に空力開発が為されたというSF19だけに、大いに注目されるポイントだ。

SF19テスト2回目午後には、2台追走による空力チェックも行われた
SF19テスト2回目午後には、2台追走による空力チェックも行われた

 だがモニター映像を見ていると、セクター3のレクサスコーナーでは大きなダウンフォース抜けがあったように見受けられる場面が。これはコースサイドにいたカメラマンからも同様の証言が得られている。

 ただ、石浦は自身が後ろに入って走った感想を、「思っていたよりは近づいて走れたように思います」と語る。「いや、もちろんダウンフォースの抜けはありましたよ。でも、SF14よりは少し近づいて走れるのかな、と」。空力開発の難しさは充分に知るだけに、「正直、SF14とほとんど変わらないかな、くらいに思っていましたので、想像していたよりはいいのかな、と感じました。もちろん、もっと多くのマシンが走った時にどうか、というのはありますけどね」と語った。

 一方の山本は、「僕も後ろについた時は最初、『ちょっと(SF14より)いいのかな』と思ったんですが」と、石浦に近い感触を示したうえで、「でも単独で走った時のダウンフォースの大きさを味わうと、むしろちょっと(SF14より)良くないのかな、と思ってしまったのが正直なところです」。山本の方が事前の期待値が高かったぶん、ダウンフォース抜けに関するSF14との比較には、ややプラスとややマイナスという両者の評価差が出ているのかもしれない。

 ただ、総じていえば、最終セッション前に行われた会見で石浦と山本、国本雄資の3名が語ったように「空力で走っているといってもいいトップフォーミュラで、空力的に追い抜きをしやすくしようというのはかなり難しい話」という内容に収束する。あとは「テストのデータとかを基にダラーラでさらにひと工夫してもらえたりできたら、いいかもしれませんね」(山本)というところだろう。

 ちなみに、追走実験の数ラップを含む最終セッションでは山本が22周を走ってベストタイムが1分23秒536、石浦が23周を走ってベストタイムが1分23秒576(ともにミディアムタイヤ)。温度条件が下がったなかで、またもやタイム大接近となったが、両者は午前のように擬似アタック合戦モードだったようである。「なんか、予選なみに疲れました(笑)」と山本。

 多くの周回が重ねられた富士テストが終わり、SF19開発テストは次回、ツインリンクもてぎに開催地を移す。第3回開発テストは8月30~31日に実施される予定だ。

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