その他、各所で接近戦が展開されることもあったが、大きな順位変動はなくレースが進んでいく。バンドーンと国本はともに1分17秒台のタイムを並べていくが、バンドーンはほぼ全ラップで国本を少しずつ上回るタイムで周回を重ねていくため、じわじわと両者の差は広がっていった。

 終盤は国本がバンドーンのラップタイムを上回る周もあり一旦は差が縮まったものの、4秒以上の差は埋められず、バンドーンがトップチェッカー。スーパーフォーミュラ参戦5戦目にして初優勝を飾り、「本当にやっと勝つことができた。できるだけ2位を引き離そうとして、それができたし、素晴らしいレースだった。タイヤの摩耗もマネジメントできたし、最高のクルマを作ってくれたチームに感謝している」と、クルマを降りた直後にも関わらず、相変わらずのクールな表情で語った。バンドーンは今回の優勝でランキング5位に浮上している。

マシンのノーズに上がり、村岡監督とともにスタンドのファンにガッツポーズを見せるバンドーン。
マシンのノーズに上がり、村岡監督とともにスタンドのファンにガッツポーズを見せるバンドーン。

 2位の国本は今季ベストリザルトで、シリーズランキングで4ポイントを獲得しランキングトップに浮上。カーティケヤンは3位で今季初表彰台獲得となった。ペナルティから最後尾スタートとなった一貴は他車と接触があった模様で、テールランプを破損。いったんガレージにマシンを戻すこととなったが、その後コースに復帰し、6周遅れでチェッカーを受けている。
スーパーフォーミュラ第5戦岡山レース1で表彰台を獲得した3ドライバー。
スーパーフォーミュラ第5戦岡山レース1で表彰台を獲得した3ドライバー。

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