セットアップの進め方について可夢偉は「このコースはこれが合っているとか合っていないとか、ここのコーナーを基準にバランスを作っていくといったことは、結果的にレースが終わってから気付くことになる。経験という部分がすごく大きいのですが、今はなんとかごまかしごまかし合わせている状態」と話す。
ただ今回は、フリー走行での「ウンともスンともいかないくらい遅い」状態を打破するため、直後のサーキットサファリまでにセッティングを大きく変更。「サファリではタイムアタックをしていないので正直なところは分からなかったですが、多分こっちのほうがいいかなというのでさらにそこから進めました」と、“嗅覚”とも言える感覚でセットアップの方向性を見極めた。
その結果、予選では自身が驚くほどのタイムをマークするクルマを作り上げ、攻め切れない中でも予選3番手を獲得。キャリアの早い段階で海外へと挑戦していった可夢偉にとって、日本のサーキットでのレースは鈴鹿を除いて“アウェイ”と言える状況だが、今回はそんな中でも好結果を残してみせた。