一方のオリベイラは、今回のコンディションが影響しているのではないかという。

「Q2ではパーフェクトなラップを刻むことができなかった。うまくいっていればトップ8には入れたと思う」

ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)

「今回はコンディションが影響したんじゃないかな。SUGOまでは気温・路面温度ともにもっと高かったけど、今回はそうではなかった」

「気温が高いところでは、僕たちのクルマはうまく機能するけど、今日みたいなコンディションでは、まだまだ改善が必要だと思っているよ」

 オリベイラが語るように、今季のインパル勢は特に気温・路温ともに高い夏場のレースでライバルを圧倒してきた。

ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)

 しかし、今日の気温はサーキットの公式発表で18.4度。この気温が低いコンディションのなかで、マシンをうまく合わせこめなかったようだ。

 シリーズタイトル争い最前線にいる関口にとって、明日はチャンピオンのかかった重要な1日。鈴鹿はオーバーテイクも難しく、決勝は2レース制のスプリントで争われることもあり、ここからの巻き返しについては「見ての通り厳しいですが、やれるだけのことはやって、それでどうなるかですね」とコメントも少なめ。

 ただ王座獲得の可能性が消えた訳ではなく、後方グリッドから、どこまで巻き返してくるか。明日の2レースで、関口には前戦で見せた爆発的速さの再現を期待したい。

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