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投稿日: 2020.09.28 13:35
更新日: 2020.09.28 13:36

トヨタ 2020スーパーフォーミュラ第2戦岡山 レースレポート

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スーパーフォーミュラ | トヨタ 2020スーパーフォーミュラ第2戦岡山 レースレポート

TGR-DCドライバーの宮田莉朋が4連勝
第5戦では2位に終わるもランキング首位を守る

 スーパーフォーミュラ・ライツの第2大会が岡山国際サーキットで行われました。前大会3レースを完全制覇したTGR-DCドライバーの宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TEAM TOM’S)が第4戦も制し4連勝。第5戦は惜しくも勝利を逃し2位フィニッシュとなりましたが、ランキング首位は堅守。同じくTGR-DCドライバーの小高一斗(カローラ中京 Kuo TEAM TOM’S)は第4戦7位。第5戦は3位表彰台を獲得しました。

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権の第2大会(第4戦、第5戦)が9月26日(土)と27日(日)の両日、岡山県の岡山国際サーキットで開催されました。今季の同シリーズには、トヨタのTGRドライバーズ・チャレンジ・プログラム(TGR-DC)育成ドライバーとして、宮田莉朋と小高一斗の2名がエントリー。シリーズ初年度のチャンピオンを目指します。

 宮田は開幕もてぎ大会での3レースをすべてポール・トゥ・ウインかつファステストラップという圧倒的な速さで制しています。勢いに乗る宮田は、併催のスーパーフォーミュラで欠場となった中嶋一貴の代役としてSF19もドライブすることとなり、この週末は2カテゴリーにダブルエントリー。忙しく体力的にも厳しい週末を過ごすこととなりました。

2020年スーパーフォーミュラ・ライツ第2大会 宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TEAM TOM’S)
2020年スーパーフォーミュラ・ライツ第2大会 宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TEAM TOM’S)

予選

 26日(土)午前9時半より30分間で予選が行われました。この予選セッションでのベストタイムで第4戦、セカンドベストタイムで第5戦のスターティンググリッドが決定されます。空には雲がかかり、気温20度とやや肌寒いなかで開始されたセッションでは、スタートと同時に宮田、小高が先陣を切ってコースイン。

 タイヤを暖めてタイムを更新していき、10分ほどで一旦ピットへ。タイヤを交換し、残り10分ほどで再アタックに入ると、宮田はベスト、セカンドベストタイムともにトップタイムをマークし、第4戦、第5戦ともにポールポジション。開幕から5戦連続でのポールを獲得しました。小高はベストタイムでは1分21秒台に入れて3番手とし、第4戦は2列目グリッドを確保。セカンドベストタイムでの第5戦は5番手からのスタートとなりました。

第4戦決勝

 予選の後、スーパーフォーミュラの走行などを経て午後3時55分から第4戦の決勝レース(18周)が行われました。直前まで行われていたスーパーフォーミュラでの練習走行から乗り換えたばかりの宮田は、ポールポジションからのスタート。最前列のライバルに何度か並びかけられるも、これを制してトップで1周目を終えると、その後は着実に後続との差を拡げていきました。

 一方、2列目3番手スタートの小高は、こちらも同じく2列目のライバルとサイド・バイ・サイドのバトルとなり、1コーナー立ち上がりでコースアウト。7位へと大きく順位を落としてしまいました。首位を行く宮田は、1周あたりコンマ3、4秒ずつ後続との差を拡げていき、9周目にもファステストタイムを更新。10周目には2位との差は4.6秒まで広がりました。しかし、12周目に後方グループで接触があり、コース脇に車両がストップ。この車両排除のためにセーフティカーが導入されました。

 5秒近くまで拡げていたマージンを失うこととなった宮田ですが、残り2周で切られた再スタートもうまく決めると、ライバルにつけいる隙を見せず、最終周にもファステストラップを更新する速さを見せてトップチェッカー。開幕から4連勝を飾りました。7位に後退した小高は前を追いましたがペースが上がらず、7位のままフィニッシュしました。

2020年スーパーフォーミュラ・ライツ第2大会 宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TEAM TOM’S)
2020年スーパーフォーミュラ・ライツ第2大会 宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TEAM TOM’S)

第5戦決勝

 27日(日)は朝から秋晴れの好天。気温22度ほどのコンディションで午前9時より第5戦の決勝(25周)が行われました。ポールポジションの宮田はスタートダッシュでライバルの先行を許し、2位で1コーナーへ。小高は5番手からのスタートを切りましたが、直前で3位を争っていた2台が1周目に接触。小高はこれを間一髪でかわし、3位へ浮上。レースは1周目からセーフティカーが導入されました。

 レースは5周目に再スタートが切られ、2位の宮田は逆転のチャンスを伺い、首位の車両に0.5秒ほどの差で食らいつき、プレッシャーをかけ続けました。しかし、追い抜きの難しい岡山で逆転は叶わず、宮田は2位でフィニッシュ。それでも宮田はファステストラップをマークし、このレースでポールポジションも含め9ポイントを獲得。1点詰められたものの、ランキング首位の座は堅守しました。小高は首位争いの後方ながら、上位2台と遜色ないラップタイムで周回を重ね、3位でフィニッシュ。今季3度目の表彰台獲得を果たしました。

2020年スーパーフォーミュラ・ライツ第2大会 小高一斗(カローラ中京 Kuo TEAM TOM’S)
2020年スーパーフォーミュラ・ライツ第2大会 小高一斗(カローラ中京 Kuo TEAM TOM’S)


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