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投稿日: 2020.10.19 02:37

トヨタ 2020スーパーフォーミュラ第3戦SUGO レースレポート

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スーパーフォーミュラ | トヨタ 2020スーパーフォーミュラ第3戦SUGO レースレポート

 予選の後、3時間ほどのインターバルを経て、気温18度、路面温度22度のコンディションで午後2時51分に53周で競われる決勝レースのスタートが切られました。

 最前列2番手グリッドの平川が絶好のスタートを決め、1コーナーで首位を奪取。一方で3番手スタートのフェネストラズがやや遅れ、これをかわそうとインに入った中嶋と1コーナーで接触。フェネストラズはこの接触で車両にダメージを負い、前戦に続きスタート直後でレースを終えることとなってしまいました。

 キャシディが3位、その後方では9番手スタートの関口が6位へと3つ、14番手スタートの国本が9位へと5つ、18番手スタートの小林も7つ大きくジャンプアップを果たしました。

2020年全日本スーパーフォーミュラ選手権第3戦SUGO レーススタート
2020年全日本スーパーフォーミュラ選手権第3戦SUGO レーススタート

 首位を行く平川が快調に逃げる後方では、小林が次々に前車をパスするオーバーテイクショーを展開し、7周目には7位へ浮上。そして、ピットインが可能になる10周目を終えたところでピットへと向かいました。

 小林に続き、後方集団の車両が数台ピットへと向かい始めた19周目、2位走行の車両がピットイン後のアウトラップでコースアウトしクラッシュ。20周目にセーフティカーが導入され、平川を先頭に、上位勢も一斉にピットへと向かいました。

 これによりほぼ全車がピット義務を終え、レースが折り返しを超えた28周目に再スタート。首位平川は変わらないものの、3位に付けるキャシディが猛烈なペースで追い上げを開始しました。

 冷えたタイヤでの走りに自信を持つキャシディは、再スタートの翌周に前車をかわし2位へと上がると、31周目のストレートで平川を一気にパスし、首位に浮上。首位に立ったキャシディは、ファステストラップを更新しながら周回を重ねていき、2位以下を引き離して行きました。

 キャシディにかわされ2位へと後退した平川は、その後ライバルからの追撃も受けましたがこれを凌ぎ切り2位を堅守。

 キャシディは2位平川に4秒差を付けて逃げ切りトップチェッカー。今季初勝利を飾りました。キャシディにとっては昨年の開幕戦以来、自身通算3勝目。キャシディの勝利により、今季のスーパーフォーミュラは、開幕から3戦全て異なるドライバーが勝者となりました。

 平川は2位でフィニッシュし、3戦連続の表彰台を獲得。ポイントランキングでも2位キャシディに15点差をつけて首位の座を守っています。

 国本が5位、1ヶ月半ぶりのスーパーフォーミュラとなった山下が6位、石浦が8位、大嶋が9位でポイント獲得を果たしました。

VANTELIN TEAM TOM’S 1号車 ドライバー ニック・キャシディ

「とてもハードなレースを戦い、勝つことができてとても嬉しいです。チーム、TCD(トヨタカスタマイジング&ディベロップメント)が素晴らしい仕事をしてくれたおかげですし、感謝しています。この週末クルマは最高でした。ずっと苦手にしてきた予選も少しずつ良くなり、今日はスタートもとても良かったです。4年スーパーフォーミュラをやってきて、やっとスタートのコツをつかんだ気がします」

「スタート直後、冷えたタイヤでの走行でも自信を持って走ることができました。セーフティカー明けの再スタートは皆同じ条件でしたし、チャンスを狙っていました。後半スティントは本当に好調で、リスクはありましたが、いけると自信を持ってアタックし、勝つことができました。まだまだやるべきことはありますが、残るレースもベストを尽くして頑張ります」

今季初優勝を果たしたニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)
今季初優勝を果たしたニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)
今季初優勝を果たしたニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)
今季初優勝を果たしたニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)

2020年全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 第3大会(第6、7、8戦)


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