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投稿日: 2020.10.19 02:37

トヨタ 2020スーパーフォーミュラ第3戦SUGO レースレポート

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スーパーフォーミュラ | トヨタ 2020スーパーフォーミュラ第3戦SUGO レースレポート

TGR-DCドライバーの宮田莉朋が第6戦、第8戦で勝利

 スーパーフォーミュラ・ライツの第3大会がスポーツランドSUGOで行われ、TGR-DCドライバーの宮田莉朋(カローラ中京Kuzo TEAM TOM’S)が第6戦と第8戦でポール・トゥ・ウィン。第7戦は2位に終わったものの、ランキング首位の座を守っています。同じくTGR-DCドライバーの小高一斗(カローラ中京 Kuo TEAM TOM’S)は第6戦と第8戦で3位表彰台を獲得しました。

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権の第3大会(第6戦、第7戦、第8戦)が10月17日(土)と18日(日)の両日、宮城県のスポーツランドSUGOで開催されました。

 今季の同シリーズには、トヨタのTGRドライバーズ・チャレンジ・プログラム(TGR-DC)育成ドライバーとして、宮田莉朋と小高一斗の2名がエントリー。シリーズ初年度のチャンピオンを目指します。 開幕大会のもてぎでは3レース全てポール・トゥ・ウィン、ファステストラップもマークする完全制覇、第2大会の岡山では、第4戦はポール・トゥ・ウィンを飾ったものの、第5戦では2位フィニッシュ。宮田の連勝は4でストップとなりましたが。ランキング首位の座は守っています。一方、小高は第5戦3位、第2戦、第3戦2位と合わせて3回の表彰台でランキング3位につけています。

宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S 320)
宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM’S 320)

予選

 17日(土)午前9時35分より30分間の予選が行われました。この予選でのベストタイムで第6戦、セカンドベストタイムで第7戦のスターティンググリッドが決定されます。

 この日は朝からの雨が残り、気温11度と肌寒い中、予選開始時には小雨になっていたものの完全なウェットコンディション。15日(木)、16日(金)の専有走行はドライコンディションだったため、全車いきなりのウェットで予選が争われることとなりました。

 宮田は計測2周目に早くも1分28秒台に入れてトップに立ちましたが、直後にライバルにかわされ2番手に後退。その後自身のタイムは更新したもののトップタイムには届かず。

 一旦ピットインし、セッティングの調整とタイヤ交換を行い再コースインしましたが、セッション後半にかけて雨脚がやや強まり、タイム更新はならず。第6戦、第7戦共に最前列2番手からスタートを切ることとなりました。

 小高はセッション前半タイムが伸びなかったものの、ピットインしてのセッティング変更が効を奏し、第6戦、第7戦共に宮田に続く3番手グリッドを確保しました。

第6戦決勝

 予選に続き、午後3時20分より第6戦の決勝レース(26周)が行われました。雨は止み、路面は、走行ライン上は乾いている状況ながら、まだ濡れている箇所も残るコンディション。全車スリックタイヤでレースに臨みました。

 奇数列グリッド側はやや路面が濡れている部分が多い中、幸運にも乾き気味の偶数列スタートとなった宮田は、ポールポジションのライバルに対し好ダッシュを決め、首位へと浮上。1周目から2位以下に2秒近い差をつけて首位で逃げる展開となりました。

 一方グリップの悪い奇数グリッド2列目の3番手からスタートを切った小高は、4番手グリッドのライバルに並びかけられましたが、サイド・バイ・サイドで並んだまま1-2コーナーをクリアすると、なんとかライバルを抑え込み3位をキープ。

 首位を快走する宮田は、一人1分12秒台に入れる速さでファステストラップを更新しながら周回を重ねて後続との差を広げていき、最終的に10秒近い大差をつけてトップチェッカー。今季5勝目をポール・トゥ・ウィンで飾りました。

 小高は前半、2位の車両を僅差で攻めましたが逆転には至らず、3位でフィニッシュ。今季4度目の表彰台獲得となりました。

宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S 320)
宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM’S 320)

第7戦決勝

 18日(日)は前日とは一転、サーキットは好天に恵まれました。気温12度とまだ肌寒い午前9時に19周で争われる決勝レースがスタート。最前列2番手グリッドの宮田は好スタートでポールの車両と並びかけましたが、抜くまでには至らず。

 3番手スタートの小高はまずまずのスタートでしたが、前方のバトルの影響でコースオフし4位へ後退。2周目には一旦3位を奪い返しましたが、その後のバトルでまたも行き場を失いアウト側へコースオフ。5位へと順位を落としてしまいました。

 宮田は首位の車両から離されずについていき、中盤にはファステストラップを狙ってやや間隔を空ける動きも見せましたが、惜しくもタイム更新はならず。終盤にも差をじりじりと詰めていきましたが、逆転は敵わず、2位でチェッカーを受けました。小高も後半順位を変えることなく、5位フィニッシュとなりました。

第8戦決勝

 第7戦終了からわずか3時間のインターバルで第8戦の決勝レースが行われました。スターティンググリッドは今大会のレース1,第6戦の決勝結果により決定され、宮田はポールポジション、小高は3番手グリッドとなりました。

 気温が18度まで上昇した12時35分に19周のレースがスタート。宮田、小高を含む上位勢は順当なスタートを切って序盤戦へ。宮田は2周目に1分12秒台に入れてファステストタイムをマーク。その後も1分13秒フラット前後のタイムで周回を重ねていきました。

 このレースは首位宮田の独走とはならず、ライバルも2秒以内の差で離れることなく追走してきましたが、宮田はそのマージンを守り切りトップチェッカー。今季6勝目を挙げました。小高も序盤こそライバルの追撃を受けましたが、その後は徐々に引き離して行き、3位で今季5度目の表彰台獲得を果たしました。

スーパーフォーミュラ・ライツ第8戦表彰台
スーパーフォーミュラ・ライツ第8戦表彰台


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