デビュー2戦目でのポール・トゥ・ウイン。ジュリアーノ・アレジ(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)が梅雨入り直後の九州で大輪の花を咲かせた。新型コロナ蔓延防止策により、WEC世界耐久選手権に出場した中嶋一貴は前戦鈴鹿と第3戦オートポリスを欠場。その代役として、アレジは一貴のトムス36号車をドライブする大任を担った。

 本来ならば、彼の主戦場は全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権。オートポリスでもアレジは両カテゴリーを掛け持ちし、雨でびっしょり濡れたレーシングスーツをすぐに着替え、各セッションをこなしていった。かなりハードなスケジュールだったが、初めて走るオートポリス、しかもウエットという難しいコンディションで多くの周回を重ねることができたのは、むしろ大きな収穫だったに違いない。

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