2021 SUPER FORMULA
P.MU／CERUMO・INGING Race Report
第5戦ツインリンクもてぎ
気温36度／路面温度43度
◆8月28日（土）予選
天候：晴れ
コース状況：ドライ
＃38 坪井翔 予選11番手
＃39 阪口晴南 予選8番手
前戦の菅生ラウンドから早くも2カ月経過。少しインターバルの長かったレースウイークを迎え、モータースポーツもシーズン後半戦に入る。サーキットでは、コロナ禍での状況を鑑み、パドックとグランドスタンド側の動線は、交わらないよう往来は禁止とするなど、さまざまな配慮がなされた。
この2カ月のインターバルの間、チームは普段からやっているマシンメンテナンスに加え、ピット作業で使用するチームが独自に制作しているジャッキをアップデート。常に勝つことに重きをおきつつも、後半戦に向け休養を取るなどして、このラウンドに備えた。
昨日の搬入日から、最高気温は35度に届くほどの酷暑。吹き出す汗を拭きながら設営に勤しむスタッフは、暑さのなか、手際よく作業を進め、早々にサーキットを後にした。
迎えた予選日、今日も朝からうだるような暑さ。ピットのなかは、フリー走行が始まる午前8時30分の時点で、35度を超えていた。1時間半にわたる走行セッションは、クルマの感触は悪くなかったと感じた坪井と、走り出しから難しく、最後にニュータイヤを入れてみたものの状況は大きく変わらなかった阪口。それぞれ、順位としては、坪井13番手。阪口12番手だったが、午後に向けてセットアップを大きく変え予選に備えた。
●公式予選／Q1
午後2時35分から始まった公式予選Q1、Q2は、コース上の混雑を避け充分にアタックできるよう今回も2グループに分けられ、阪口がA、坪井がBグループでアタックした。それぞれ10分間のセッションの後、各グループ7台ずつで合計14台がQ2へ進出となる。
Aグループ（14:35～14-45）
Aグループ9台、阪口からQ1がスタート。ユーズドタイヤでコンディションを確認したのち、ニュータイヤへ履き替えアタック。計測4周目、1分32秒793をマーク。4番手でQ2へ進出した。
Bグループ（14:50～15:00）
坪井が出走。10台のアタック。1分32秒547で3番手となり、2台揃ってQ2へ進出した。
●公式予選／Q2
7台が7分間アタックするなか、各グループ4台がQ3へ進出する。
Aグループ（15:10～15:17）
阪口は計測3周目、1分32秒406の4番手でQ3へ進出。
Bグループ（15:22～15:29）
坪井は、1分31秒997で6番手。残念ながらQ3へ進出ならなかった。
●公式予選／Q3（15:39～15:46）気温35度、路面温度43度
8名の予選ファイナリストに残った阪口。7分間のアタックに挑む。計測3周目で、1分31秒937。8番グリッドを獲得した。
激戦に次ぐ激戦の公式予選。僅差の戦いが毎戦繰り広げられている。今季は予選よりも決勝でドロップしてしまう傾向があり、このもてぎでそれを食い止めたい。明日の決勝は、35周（70分）で競われる。
●コメント
＃38 坪井翔
「朝の走行を考えたらトップと差はありますが、クルマのフィーリングはとても良かったです。Q2で落ちましたが、良いアタックもできたし、朝の走行であったタイム差も縮まり乗り易いクルマになりました。路面コンディションが良くなったときに、タイムを上げることがなかなかできなかったのですが、だいぶクリアでき、良い手応えを感じたので、結果以上に満足できました。今のクルマをベースにこれをステップアップして行ければ、トップグループに追いつけるのかなと思いました。明日は、予選で感じた手応えを活かせるレースにしたいです」
＃39 阪口晴南
「朝の走行から大きくセッティングを変え予選に備えましたが、それが結果的に良い方向へと行きました。Q3へ進出できて良かったです。グループ分けに関しては、もちろん路面コンディションが違うので一概に言えませんが、自分たちの方が少し良かったのかもしれません。思いのほか、クルマのポテンシャル以上の良い結果になったと感じます。今季は決勝で順位を落としてしまう結果が多いですが、今回はそのような雰囲気はないと思っています。決勝のペースやピットのタイミングなどを考えて、大逆転などよりも着実にポイントを獲得して行きたいと思います」
立川祐路監督
「朝のフリー走行は、あまり状況が良くなく、予選で調子は上向いたのですが、トップ集団に追いつくチカラはちょっとなかったですね。朝のことを考ええれば、Q3へ1台進めて、もう1台は惜しいところでしたが、まずまずの結果でした。このところ決勝で苦戦しているので、今回は前を追えるレースにしたいですね。頑張ります」
