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投稿日: 2021.10.18 01:29
更新日: 2021.10.18 09:36

P.MU/CERUMO・INGING 2021スーパーフォーミュラ第6戦もてぎ 決勝レポート

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スーパーフォーミュラ | P.MU/CERUMO・INGING 2021スーパーフォーミュラ第6戦もてぎ 決勝レポート

2021 SUPER FORMULA
P.MU/CERUMO・INGING Race Report

第6戦ツインリンクもてぎ
<決勝> 10月17日(日)
気温:14度 路面温度:17度
天候:くもりのち晴れ コース状況:ウエット/ドライ

#38 坪井翔:リタイア
#39 阪口晴南:2位

 朝から小雨の降りしきるサーキット。午前のフリー走行時はとうとう本降りとなり、30分の走行でスピンが相次ぐ。38号車坪井も開始早々単独スピンからフロントノーズを破損したが、ピットに戻りスペアに交換し走行を続けた。阪口5番手、坪井14番手で走行を終える。

 日中、気温は上がることなく見る見る下がって行き、決勝のスタート時には、14度と冬の気温まで下がった。サポートレースの間には時折強い雨脚も見られたが、その後雨も上がり14時45分フォーメーションラップ開始。路面は、まだ充分に雨を含んでいる状態だったため、2台はウエットタイヤを装着し決勝(35周最大70分)に挑んだ。

 5番手からスタートした阪口は、オープニングラップにひとつポジションを上げ4番手、8周目には、3号車をパスし3番手となる。一方、9番手スタートの坪井は、1周目で7号車にパスされ10番手となるが、7周目にポジションを奪い返し9番手。9周目、3号車がピットに向かいひとつポジションを上げ8番手。

 10周目、4号車がスピンしコースアウト。それと同時にチームは阪口、坪井をピットへ向かわせた。11周目にはセーフティカーが導入され、2台ともスリックタイヤに交換し阪口5番手、坪井11番手でコース復帰。路面もだいぶ乾いて来た14周目、レースが再開した。その周、坪井は3号車にパスされ12番手。

 レース再開と同時に太陽が顔を出すも、路面はまだウエットタイヤに有利でステイアウトしたウエット勢3台がレースをリードした。しかし15周目にはレコードラインが乾き始める。5号車がピットへ向かい、阪口は4番手、坪井は11番手へ上がる。

2021スーパーフォーミュラ第6戦もてぎ 坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)
2021スーパーフォーミュラ第6戦もてぎ 坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)

 16周目、ステイアウトしていたウエットタイヤの1号車、20号車がピットへ向かい、阪口2番手、坪井9番手へ。この周、12号車が単独スピンしクラッシュ、2度目のセーフティカーが導入された。

 20周目、レースリスタート。坪井は7号車との競り合いのなかで、濡れた路面を走りグリップを失いスピンを喫した。また同時に1号車と20号車もクラッシュ、3度目のセーフティカーが導入された。ここで3台がリタイアとなった。

 24周目リスタート。阪口は懸命にトップを追い続け、27周目トップの15号車に果敢に仕かけ並びかけるも完全にオーバーテイクするには至らず。しかし、コースに留まることが難しい路面コンディションのなか、荒れたレースで、阪口は今季2度目の2位表彰台を獲得した。

 2台にとって明暗を分ける結果となってしまったが、2週間後に迫った鈴鹿ラウンドは、今季の最終戦となる。ここまで苦しい戦いの続いてきたシーズンを勝利で締めくくり、来シーズンの飛躍につながるようチーム一丸となって戦いに挑む。

2021スーパーフォーミュラ第6戦もてぎ 阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)
2021スーパーフォーミュラ第6戦もてぎ 阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)

■コメント
ドライバー/#38 坪井翔

「序盤は天候が微妙だったので、乾いていく路面でウエットがどこまで持たせられるかというのが重要でした。タイヤの温め方がうまくいかず、ペースが上がらず、温まってからは良かったのでチャンスがあるかと思っていました。セーフティカーのタイミングでピットインしてスリックに換え、また頑張って温まるとまたセーフティカーという感じでした。セーフティカー明けは、7号車に煽られるほど自分が遅かったです。その7号車との競り合いでスピンをしてしまいました。ポイント圏内を走っていたのに、また完走率が低いのは残念です。チームを引っ張る立場なのでもっと頑張りたいと思います」

2021スーパーフォーミュラ第6戦もてぎ 坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)
2021スーパーフォーミュラ第6戦もてぎ 坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)

ドライバー/#39 阪口晴南

「ピットの指示が完璧で、スリックで送り出してくれた結果の2位でした。乗っている身としては、スリックはリスキーだろうと思っていました。ほかのチームでも判断は分かれたと思うのですが、先を見越して換えてくれたので良かったです。勝てそうなチャンスがスーパーフォーミュラではなかなかなく難しいですが、前回の2位とは訳が違って、今回は勝てそうな2位でレース展開も良くしっかり走り切ったので悔しいですね。チームのみなさんの仕事もGOOD JOBでした。ありがとうございました。次も頑張ります!」

2021スーパーフォーミュラ第6戦もてぎ 阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)
2021スーパーフォーミュラ第6戦もてぎ 阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)

立川祐路監督

「今日の決勝もレース前に雨が止み、スタートはウエットでしたが乾くという難しいシチュエーションでのレースでした。戦略もうまく行ったと思います。セーフティカー後、坪井がスピンしてレースを終えてしまったのは残念でしたね。阪口は、その分スタートから順調にいって、スリックにするタイミングもセーフティカーのタイミングで換えられて良かったと思います。難しいコンディションのなか頑張ってくれた結果2度目の2位でした。ワンチャンス、トップに仕かけるタイミングもありました。惜しかったですが、次こそは優勝を目指したいですね。応援ありがとうございました」


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