携帯サイト『モータースポーツチャンネル』にて、スーパーGT全戦でお届けしている『モースポ隊サーキット便り』を一部抜粋してお届け。搬入日から決勝終了後まで、レースウイーク中にサーキットで見つけたアレコレを独自の目線でピックアップします。今回は、4月13~14日に岡山国際サーキットで行われた2024年開幕戦の様子をお届け。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
■4月12日 搬入日の様子

さてさて。やってきましたスーパーGT第1戦岡山。今年も長~いオフ取材も終わりまして、個人的には開幕なのにやり切った感があります。とはいえ、今年もこのコーナーで見つけた小ネタをお届けして参ります。どうやら今年で19年目くらいっぽいです。そろそろ引退したいんですけどねえ。
というわけで、搬入が進むピットレーンからまずはお届け。今日は本当に暖かくて、チームスタッフはTシャツ姿も多かったです。

公式テストではまだ見られなかった新カラーリングの車両も多いです。やはり目を引くのはStudie BMW M4ですかねえ。今年はチームの鈴木康昭監督の意向でメインカラーがグリーンとなりましたが、かなり新鮮。あとはK-tunes RC F GT3もかなり目立つカラーリングです。

富士公式テストで復活を遂げたHOPPY Schatz GR Supra GTも、しっかりカラーリングも戻りました。細部のクオリティもメチャクチャ上がっていて、土屋武士監督も満足げでした。

さて、最後の仕上げ(?)の儀式(というほどのものでもありませんが)です。用意されたのはリヤ用のエンブレム。トヨタ純正パーツが使用されています。

土屋武士監督がまずはスープラのロゴを貼りつけ。「あれ? スープラのロゴって真ん中だっけ?」という話になり、急いでスマホで確認したのは私です。

HOPPY Schatz GR Supra GTと言えば、富士公式テストでも目を引いたのがこのフェンダーミラー。ドライバーからもすごく見やすいと高評価だそうです。

GTA-GT300車両はこういうオフの改良がやはり楽しみなところ。オフの間いちばん走りを観た気がするSUBARU BRZ R&D SPORTですが、最終的にフェンダーの形はこうなりました。

実はSUBARU BRZ R&D SPORTのフロントには、いつもこんな小旗(?)のようなものがついているんです。ピットではもう何年も前からついてて、走行時は外されているものなんですが、いつも気になっていたんです。で、今日ようやく何か聞きました。
このL字の棒はピトー管で、空気の流れる速さを計測するものなのです。で、先端は尖っていて、メチャクチャ小さい穴が開いているのですが、ピットでの作業時はこれに刺さらないようにするためのキャップなのだとか。ただ走行時は外さなければならないので、忘れないように目立つものにしているそう。
ピットウォーク等の際にもついているはずなので、ぜひ見てみてください。

気になるGTA-GT300規定車両といえばこちら。公式テストではまだ登場していなかったGAINER TANAX Zです。いよいよ岡山に登場しましたが、記事でもお届けしたとおり、残念ながら今回走行はできないとのこと。でもかな~りカッコいいです。

今季開幕ということもあり、ピットやパドックの装飾も本番仕様です。今年けっこう目を引くのが、ARTAのピット内のデジタルサイネージ。走行シーンやARTA GALSの写真なんかが順番に出てきて、かなりカッコいいです。

ドライバーたちの新しいレーシングスーツ姿も新鮮。今後全員分見せる企画も掲載するので、ぜひお楽しみに。

ニッサン/ニスモからも発表されましたが、ニッサン系チームの木賀新一総監督就任にともない、メディア向けに話を聞く機会が設けられました。非常に柔和な方で、エンジンが得意だそう。どんな活躍をされるのか楽しみですね。
というわけで、開幕戦はネタ一杯すぎて紹介しきれないので、こぼれ分は明日。ではまた!
■4月13日 予選日の様子

さてさて。やってきましたスーパーGT第1戦岡山の予選日。今日の公式練習は毎年恒例(?)の全車撮影に出かけましたが、この日のために(ウソ)お高めのレンズをお借りして臨みました。お値段180万円。
まあ高いモノは良いものですが、ちょっと重さが堪えましたねえ。プロはこうしてお金をかけて買った重い機材を担いで仕事をしてるので、WEBの写真も安易にパクらないでくださいね。

こちらがそのレンズで撮ったものの一枚。解像度、ボケともスゴいですねえ。ちょっと持てあましそう。

全車撮影の途中にヘアピンにも行きましたが、KeePer CERUMO GR Supraがコースアウト。ちょっとビックリしました。当たらずに戻れて良かったです。

開幕戦といえば毎年恒例なのがレースクイーン……もとい、レースアンバサダーの撮影。これもけっこうな重労働の末に皆さんのもとに届けられるので、ぜひギャルズ・パラダイスをお楽しみにお待ちください。

今シーズンもGTA-GT300規定車両がたくさん参戦しますが、けっこう注目しながらオフのテストから見ているのが3台のGR86。こちらはapr GR86 GTですが、フロントフェンダーまわりの処理はこんな感じです。

こちらはmuta Racing GR86 GT。けっこうな違いがあるでしょ? ぜひ見比べていただきたいところです。

シェイドレーシング GR86 GTのフロントフェンダーまわりの処理はこちらも他2台とは違う印象。一度同角度でちゃんと撮りたいですねえ。

予選も終わり、こちらはキッズピットウォーク。「成績が悪かったからひとりでキッズピットウォークやらされてるんですよ」というのはWedsSport ADVAN GR Supraの坂東正敬監督。もちろんこの後にはドライバーふたりもちゃんと出てきました。

というわけで、今季から『レースクイーン』ではなく『レースアンバサダー』となり、性別を指定する呼称ではなくなりましたが、さっそく男性のレースアンバサダーが登場です!
ENEOS X PRIME GR SupraにスポンサードするAISINさんのアンバサダーのジュンくん。韓国のモデルさんらしいです。う~むイケメン。今日はブルーのジャケットにホワイトのパンツという装いでした。明日ちょっと取材してみますのでお楽しみに。 ※掲載記事はこちら
明日はいよいよ決勝。なんだか気温が高くて、けっこう我慢比べな感じのレースになりそう……。ではまた!
■4月14日 決勝日の様子

さて。やってきましたスーパーGT第1戦岡山の決勝日。毎年開幕戦は身体が慣れていないのか、大して働いてない気がするのにやけに疲れを感じるのですが、今年も決勝日はもう惰性です(泣)
F-2ウエルカムフライトもすっかり忘れて長いレンズをつけ損ねたので、豆になってしまいました。

ドタバタのままもう決勝スタート進行です。毎年「早くお風呂に浸かりたい」と思うくらい寒くて、たまに雹が降ったりする開幕戦ですが、今年はまさかの半袖で過ごせるコンディション。こんな暖かいのは長年来てますが初めてかもしれません。

昨日も紹介したAISINのレースアンバサダー、ジュンくん。グリッドではTGR TEAM ENEOS ROOKIEの豊田章男オーナーにもいろいろ質問されてました。

そして我が子を豊田章男オーナーに紹介するのは福住仁嶺選手。今回は家族みんなで観戦されていたらしいです。
ENEOS X PRIME GR Supraは1周目にアクシデントに見舞われましたが、チームの努力で再コースインできたので、福住選手も喜んでいました。

こちらはARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16のグリッド。この時季から傘が登場するとは思いませんでした……。

今回復活レースを戦っているHOPPY Schatz GR Supra GTですが、グリッドではトラブルもあったようで、修復作業が行われていました。結果的に無事走り切ったのは何よりでした。

というわけで、ドタバタしていたのでネタも少なめ。キレイどころで埋めさせていただきます。こちらは岡山国際サーキットのサーキットクイーン&イメージガール。こちらはレースクイーンではないので、まだ“クイーン”でOKです。

そんなこんなで82周のレースも終了。来週はスーパー耐久もあるので、チームによっては西へ東へ連戦です。かくいう私もそうなんですが。

新しいレギュレーションで迎えた今季のスーパーGT開幕戦、個人的にはまだ慣れていませんでしたが、皆さんいかがでしたか?
第2戦はまたレース距離も変わりますが、どんな戦いになることやら。ではまた!
