このレースを最後に、日本ラヂヱーターに始まり、カルソニック、カルソニックカンセイ、そして現在のマレリへと社名や体制が変わるなか、インパルチームを支えて続けたスポンサーとの関連は終了することになる。その最後のマシンのステアリングを握った平峰は感謝の気持ちとともに、その継承についても語る。
「2020年にGT500クラスに上がってきた僕にとって、カルソニックとマレリは自分を育ててくれた大きなスポンサーさんのひとつです。インパルとカルソニック、そしてマレリとのタッグは今年で終わってしまいますが、絆はずっと続いていくと信じています」
「やはり、“全開魂”であったり“星野イズム”というのはこのチームで、マレリとのパートナーシップが終わったとしてもずっと続いていくと思うんです。だから、僕自身もそれをずっと受け継いでき、これからのレースを戦っていこうと思います」
シリーズチャンピオンを獲得した2022年から、父・一義氏に代わってチームの指揮をとる星野監督は、長年のパートナーとのラストレースを終えたあと、「予選がビリでものすごく悔しい思いをしましたが、『決勝では諦めずに表彰台を目指そう』と言ってたことが成し遂げられてよかった」と安堵の表情を見せ、レース終了後は来場した多くのマレリ関係者へ感謝を伝える姿や、記念写真に応えるシーンが見られた。
来季2025年はチームにとって心機一転のシーズンになると予想されるが、そこに向けては、「2024年は本当に苦しいシーズンでしたので、来年の(オフシーズン)テストでしっかりと課題に取り組み、2年前のようにもう一度チャンピオンを獲れるよう、しっかりと準備をしてレースを戦っていきたいです」と力強く宣言した。
シーズンを通してトップ3フィニッシュがSUGOと鈴鹿の計2回、チームランキング5位、ドライバーズランキングは6位に終わったTEAM IMPUL。長年のパートナーに代わる新たなスポンサーを迎え3年ぶりの王座奪還を目指すことなるホシノインパルが、来シーズンのスーパーGTでどのような戦いを見せてくれるのか、IMPUL Zの新しいカラーリングも含めて楽しみにしたいところだ。

