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スーパーGT ニュース

投稿日: 2017.05.13 12:19

#30 TOYOTA PRIUS apr GT スーパーGT第2戦富士 レースレポート

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スーパーGT | #30 TOYOTA PRIUS apr GT スーパーGT第2戦富士 レースレポート

2017 AUTOBACS SUPER GT ROUND 2
FUJI INTERNATIONAL SPEED WAY

開催地:富士スピードウェイ(静岡県)/4.563km

5月3日(予選)天候:晴れ コースコンディション:ドライ 観客数:34,100人
5月4日(決勝)天候:晴れ コースコンディション:ドライ 観客数:58,000人

ネバーギブアップ!
決勝でトラブルに見舞われるも、完走して得られたデータを今後に活かす!

#30 TOYOTA PRIUS apr GT
#30 TOYOTA PRIUS apr GT

 富士スピードウェイでスーパーGTシリーズの第2戦、「FUJI GT 500km RACE」が5月3〜4日に開催された。全8戦での開催が予定されるシリーズに、今年もaprは2台のトヨタプリウスZVW51を走らせ、「#30 TOYOTA PRIUS apr GT」を昨年に引き続き、永井宏明選手と佐々木孝太選手に託すこととなった。

 岡山国際サーキットで行われた開幕戦は、残念ながらノーポイントに終わったが、気を取り直して、今回が「真の開幕戦」となることを大いに望み、今回の舞台である富士スピードウェイに挑む。高速コースとして知られる一方で、セクター2には高速コーナーが、そしてセクター3には低速コーナーが連続する。「#30 TOYOTA PRIUS apr GT」を始めとするJAF−GTはコーナリングスピードの高さが自慢であり、その進化が著しいことから、今ではセクター2以降で稼ぐことによって、ストレートパフォーマンスに勝るFIA−GT3と、トータルのラップタイムでは引けを取らなくなってきた。その意味において、今は富士も十分狙えるコース。しっかりポイントを稼いで、今後に結びつけることが大いに期待される。

公式練習5月3日(水・祝)9:00〜10:35

 今回はゴールデンウィークの開催とあって、水曜日から公式スケジュールがスタート。爽やかなコンディションの中、最初の走行となる公式練習が9時から開始された。まず「#30 TOYOTA PRIUS aprGT」をドライブしたのは永井選手。まずアウト〜インを行なって最初のチェックを行ってから、本格的に周回が重ねられることとなった。しかし、まもなく明らかになったのは、プリウスが自慢とするコーナリングには昨年とまったく衰えはないのだが、ストレートスピードが今年から実施された性能調整の影響で、まったく伸びなくなっていたことだ。

 そこで永井選手が1分39秒505を記録した後、本来ならばロングをかける予定を大幅に改め、大掛かりなセットチェンジを行うことに。ただ、やるからには中途半端は避けようとの作業を要したことで、予想以上の時間がかかってしまう。再び「#30 TOYOTA PRIUS apr GT」がコースインできたのは、公式練習終了後のサーキットサファリ。ここから佐々木選手がようやく乗り込み、コースには数台のバスが走る中、チェックを行っていく。ラスト5分間はバスが離れたこともあり、本格的な走行を許され、佐々木選手は1分39秒240をマークした。

公式予選 Q1 5月3日(水・祝)14:40〜15:15

 マイレージを十分に稼げていないこともあり、一抹の不安を残しつつ臨んだ予選のQ1は、今季初めて永井選手が担当。「#30 TOYOTA PRIUS apr GT」とともに早々とコースインし、コンディションを整えていく。この時期としては高めの気温、18度。路面温度も30度だったが、練習走行を多く走れていなかった分、永井選手は長めにウォームアップを行い、計測4周目からアタックを開始する。いきなり1分38秒883をマークし、次の周には1分37秒896にまで短縮を果たす。本来ならば、もう1周アタックしたいところだが、決勝への温存の意味も含め、チェッカーを待たずに永井選手はピットに戻ってくる。結果的にはQ1突破のボーダーに0.9秒及ばず、Q2に控えていた佐々木選手にシートを託すことは許されなかった。

 その結果、「#30 TOYOTA PRIUS apr GT」は12列目、24番グリッドから決勝レースに挑むこととなった。しかし、今回のレースは500kmもの長丁場。ピットストップもドライバー交代を伴い、2回義務づけられていることもあり、戦術の駆使によって徐々に追い上げてくることが期待された。

#30 TOYOTA PRIUS apr GT
#30 TOYOTA PRIUS apr GT

永井宏明選手
「フリー走行をほぼ走れなかったことで、公式練習の最中に行なったセット変更はいい方向に行っていたとは思いますが、微調整がやりきれていなかったこともあって、そこが予選の結果になっちゃったのかな、と思います。決勝ではクルマがタイヤには優しいので、そのあたりを活かせるようにしたいですね。一発の速さはないのですが、そういう走りを我々ドライバーも心掛けていけば、長丁場でもありますし、なんとかうまくやれたら、と思います。」

佐々木孝太選手
「ここまで僕はほとんど走っていなくて、サーキットサファリで数周走っただけ。タイヤも選べなかったんですが、Q1では永井選手がそんな状況においても、同じプリウスで走るチームメイトの嵯峨選手にも迫る勢いで走ってくれたし、そういう意味では決勝に向けて、まだ可能性はありそうです。正直行って強気なことは言えませんけど、長いレースなので去年のように淡々と行って、チャンスを待とうと思います。」

金曽裕人監督
「今年の性能調整で15kgとリストリクターが絞られたことでプリウスだけじゃなく、JAF−GT全体がストレートで想像していた以上につらくなっていて、ならばということでセットを見直そうと公式練習の時に、大きく変更したんですが、予想以上に時間がかかってしまって。ドライバーがあまり走れなかったのが痛い。だが、もともと永井選手は富士を得意としているのでQ1を担当してもらいアタックはパーフェクトであった。だが、ドライバーの力量では何ともならないセクター1とセクター3の最後のストレートが遅くQ1突破のタイムが出ず。このストレートのままだと決勝も苦戦してしまうので、なんとか戦術を駆使しようと思っています、長いレースだから」


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