■ドライバーとクルマと、タイヤが揃ったポールポジション

「ここは(優勝)獲らないと。できれば(マッハ車検 MC86 GTNETと)ワン・ツーだね」

 2年ぶりの開催となるスーパーGT第3戦オートポリスの搬入日。VivaC 86 MCの土屋武士監督はそう語った。ここオートポリスはアップダウンに飛んだテクニカルコース。まさにコーナリングに秀でたGT300マザーシャシーを含むJAF-GT向けのコースと言えるだろう。

 特にそれを印象づけたのは、午前の公式練習のリザルトだ。UPGARAGE BANDOH 86が1分44秒881でトップタイムをマークし、JAF-GT勢は軒並み上位へ。また、予選Q1でもコースアウトを喫した埼玉トヨペットGreenBraveマークX MCとARTO 86 MC 101以外がすべてQ2に進出している。

VivaC 86 MC
VivaC 86 MC

 ただ、Q2では明暗が分かれている。上位を占めたVivaC 86 MC、SUBARU BRZ R&D SPORT、マッハ車検 MC86 GTNETとも、2名のドライバーが好タイムを並べられたからこそ上位につけることができているのだ。土屋監督は「このコースは、クルマとドライバーとタイヤのすべてが高いポテンシャルを出さないと速く走れないコース」だという。

 今回ポールポジションを獲得したVivaC 86 MCは、記者会見で松井孝允と山下健太が口を揃えたとおり、「クルマは持ち込んでほとんどいじっていないくらい決まっている状態」だ。これは昨年の第7戦タイでも松井の口から語られた状態で、こうなったときのVivaC 86 MCは手がつけられない。まさに土屋監督が狙ったとおりの状態だ。

マッハ車検 MC86 GTNET
マッハ車検 MC86 GTNET

 そして、興味深いのは3番手のマッハ車検 MC86 GTNETだ。特にマッハ車検 MC86 GTNETは、2017年からつちやエンジニアリングが技術協力をして、藤波清人と坂口夏月というフォーミュラ出身のふたりが駆るようになってから、その速さは顕著だ。特にチームにとってはこの九州が地元。2番手となったSUBARU BRZ R&D SPORTの井口卓人とともに、九州勢の活躍は2年ぶりのオートポリス開催に力を与えるものだろう。

 ちなみに、マッハ車検 MC86 GTNETはエアロ等、まだVivaC 86 MCほど大きな改造がまだ加えられていない。土屋監督に「今後マッハ車検 MC86 GTNETも力を入れていくのか?」と聞くと「もちろん。25号車がウエイトを積んできたら、5号車にタマを入れてどんどん速くしていく。(周囲から)『つちやエンジニアリングめんどくせえ!』と言われるようにならないと。それがレース屋でしょ」というから恐ろしい。決勝でもJAF-GT勢が逃げる展開になるかもしれない。

■GT3勢ではメルセデス、BMW勢に期待

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