13周目にスリックタイヤに交換したキャシディの37号車はウエットタイヤのまま走り続ける車両を次々にパスし、23周目に首位に復帰。カルダレッリの6号車も3位へとポジションを上げた。
37号車のキャシディは首位をキープし34周目終了で平川へとドライバーチェンジ。中盤続々と上位勢もピットへ向かったが、2位を走行していたライバル車がピットで大きくタイムロス。これにより6号車が2位にポジションを上げ、LEXUS LC500のワン・ツーとなった。
天候は回復し、路面は完全にドライに。夕方4時を回っても気温33度、路面温度38度まで上がる熱い戦いとなるなか、他のLC500勢では、38号車と36号車が5,6位、そして後方からはスリックタイヤでのスタートを選択し、一時はほぼ最後尾、1周遅れとなっていた1号車が、コバライネンの猛追で順位を上げてきた。
レースは残り2周で3位を走行していた車両がコース脇にストップ。これにより4位以下の順位がひとつずつ繰り上がることに。
首位の37号車平川は、ずっと後続との差を10秒以上に保ったままトップでチェッカーを受け、ポール・トゥ・ウインで開幕戦に続く今季2勝目を挙げた。この勝利で平川/キャシディ組はドライバーズランキングでも首位に浮上した。
2位には大嶋/カルダレッリ組の6号車。6号車もランキングで37号車に6ポイント差の2位へとポジションを上げることとなった。
立川・石浦組の38号車が4位、中嶋一貴/ロシター組の36号車が5位、猛追を見せた1号車が6位でフィニッシュし、LEXUS LC500はトップ6のうち5台を占める活躍を見せた。
GT300クラスでは、中山雄一がスタートを担当した51号車は序盤2位をキープ。その後路面は乾き始め、ウエットタイヤで走り続ける51号車は厳しい状況となるなか、懸命な走りを続け、最低限となる周回を終えたところでピットイン。
坪井へ交代するとともに、スリックタイヤに履き替えた。残り40周近い周回を任されることとなった22歳、GTではルーキーの坪井だが、タイヤをマネージメントしながらもハイペースで着実にポジションアップ。
各チーム様々な作戦が採られるなか、24番手と後方位置からのスタートを強いられた60号車が、スタートで一気に14位までジャンプアップすると、吉本がギリギリまでピットインしないまま走り続け、41周目には首位に浮上。翌周ピットへ向かい、7位でコースに復帰した。
60号車がピットインしたことで、51号車が首位に浮上。その後は後続との差をコントロールしながら走り抜き、トップチェッカー。第2戦富士に続く今季2勝目を挙げた。この勝利で、中山雄一/坪井組はランキングでも首位に9ポイント差の2位に浮上した。
60号車は7位でチェッカーを受け、今季4度目のシングルフィニッシュ。プリウスは31号車が11位。30号車が16位で完走を果たした。
