公式練習 10月7日(土)10:10~11:45
タイでのレースは4回目ながら、昨年からスーパーGTに挑んでいる永井選手にとっては、2回目の挑戦となる。そこで走り初めとなる公式練習では、普段のレース以上に永井選手の習熟に時間が割かれることとなった。
しかし、ひとつ大きな問題も。過去3年間、雨季でもあるにも関わらず、一度もセッション中の降雨に見舞われずにいたのに、公式練習の直前に行われたサポートレースは激しいスコールによって、水浸しになってしまっていたのだ。
『#30 TOYOTA PRIUS apr GT』に、チェックを兼ねて最初に乗り込むのは佐々木選手。10分間の走行を行い、すぐピットイン。その後もウェットタイヤでイン〜アウトを繰り返し、完全なドライコンディションに転じてから、ドライタイヤで本格的な走行を開始する。佐々木選手のベストタイムは1分35秒463。
残り40分を切ったところで赤旗が出て、再開後からは永井選手の走行となった。しっかりと丁寧に、ラインを最初のうちはトレースしていた永井選手だったが、やがて1分36秒台をコンスタントに記録するようになる。
GT300単独セッションの開始直前にピットに戻っただけで、予定どおりロングランをこなした永井選手のベストタイムは1分36秒049。本戦に向けて、確かな手応えが得られたようだ。
公式予選Q1 10月7日(土)15:00~15:15
公式予選の前にもまたスコールが、今度は嵐のような勢いで降って、せっかく乾いた路面を再び濡らしてしまう。Q1までにはやんだとはいえ、強い日差しが注がなかったこともあって、ウェットタイヤを装着して佐々木選手は、コースオープンと同時に走行を開始する。
まずは1分42秒785を記録したところで、一度ピットに戻って路面状態の向上を待ち、終盤に再度コースイン。佐々木選手は『#30 TOYOTA PRIUS apr GT』を果敢に攻め立てて1分41秒485をマークし、さらなる短縮を狙ったものの、勢い余って最終コーナーでスピンしてしまう。
ラストアタックにすべてをかけたものの、すでにタイヤのピークは過ぎており、1分42秒007とタイムアップならず。それでも14番手につけて、Q1突破に成功。Q2で待つ永井選手にバトンを託すことに成功した。
