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スーパーGT ニュース

投稿日: 2017.11.13 10:48

スーパーGT:TOYOTA GAZOO Racing 2017年第8戦もてぎ レースレポート

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スーパーGT | スーパーGT:TOYOTA GAZOO Racing 2017年第8戦もてぎ レースレポート

 12日(日)は朝から好天に恵まれ、ほとんど雲の無い快晴の空の下、気温15度、路面温度22度という最終戦を戦うには絶好のコンディション。航空自衛隊のF2戦闘機によるデモフライト、地元栃木県警の白バイ、パトカーに続き、DTMドイツツーリングカー選手権車両も連なってのパレードラップなど最終戦ならではの豪華なオープニングを経て、午後1時半、53周で争われる決勝レースのスタートが切られた。
 
 ローリングでのスタートが切られる直前、フォーメーションラップ中に、2番手につけていたカルダレッリの6号車が、ブレーキングでタイミングを計っていた前車に追突、車体右前部を破損するアクシデント。そのままレースをスタートしたが、6号車は若干ペースが落ち、4周目に3番手スタートの37号車が6号車をパス。37号車は自力チャンピオン獲得圏内である2位に浮上した。
 
 その後方では、逆転タイトルの可能性を残す36号車のロシターが7番手スタートから猛烈な追い上げを見せ、6号車もかわし3位へ。6号車は6周目に他車に追突されてスピンを喫し、ほぼ最後尾までポジションを落とすこととなってしまった。
 
 3位へと浮上した36号車だったが、GT300クラス車両をかわす際に接触し、ダメージを負った箇所の修復で長いピットインを余儀なくされ、こちらも優勝争いから脱落。

 序盤からアクシデントの連発する荒れた展開となったが、37号車は着実に2位を走行。後続との間隔も大きく保ったまま、21周目にピットインし、キャシディから平川へとドライバー交代を行った。その後、他の車両も次々にピットインしていき、35周目に最後の車両がピットを終えた時点で、37号車はふたたび2位へと復帰した。
 
 後半戦、上位の3台はそれぞれ大きく間隔が開いた単独走となったが、次々に現れる周回遅れをかわしながら、一瞬も気を抜けない状況下で周回が重ねられていった。
 
 37号車の平川はのしかかるプレッシャーの中で健闘。チャンピオン獲得条件である2位を守って30周以上を走り切りチェッカー。37号車の平川/キャシディ組、そしてLEXUS TEAM KeePer TOM’Sがドライバーとチームの両チャンピオンに輝いた。3位に立川/石浦組の38号車が入り、今季3度目の表彰台獲得となった。

2017年のチャンピオンを獲得した平川亮(右)とニック・キャシディ(左)
2017年のチャンピオンを獲得した平川亮(右)とニック・キャシディ(左)

 スーパーGTのGT500クラスにフル参戦して3年目、23歳の平川と、同じく23歳でGTフル参戦2年目のキャシディという若いコンビが初の戴冠。日本のGTシリーズにおいて、23歳同士のコンビ、そしてキャシディの23歳85日はシリーズ最年少タイトル記録を更新した。
 
 チーム・トムスとしては2009年以来8年ぶりのGTタイトル。37号車としては初のタイトル獲得となった。

 GT300クラスでは、ランキング2位で逆転タイトルの可能性を残す中山雄一/坪井組の51号車が8番手からスタート。中山雄一が最後までピットインを遅らせる作戦で、30周目に首位浮上。
 
 その翌々周にピットインすると、坪井へとドライバーチェンジ。タイヤ無交換作戦で、7位でコースへ復帰した。その後、坪井はライバルとのバトルを繰り広げ、ひとつポジションを上げて6位でフィニッシュ。惜しくも逆転タイトル獲得はならなかったが、2勝、ランキング3位という好成績で新型LEXUS RC F GT3のデビューシーズンを終えることとなった。
 
 31号車が12位、60号車が18位、30号車は接触によりリタイアに終わった。

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