ヤン・マーデンボローはさすがの実力をみせつけた。
ヤン・マーデンボローはさすがの実力をみせつけた。

■マーデンボローがさすがの実力を発揮

 続いて行われたのは、リアルとバーチャルの戦い。元F1ドライバーで、スーパーGT300クラスでGOODSMILE RACING & Team UKYOの片山右京監督、そしてニッサンとプレイステーションが進めるGTアカデミーの卒業生で、今季はGT300クラスと全日本F3に参戦するヤン・マーデンボローというふたりが、ロンドンでの『グランツーリスモSPORT』で世界チャンピオンに輝いた高橋拓也、冨林勇佑というふたりが対決した。

 舞台はブランズハッチ、そして車両はGT3カーを中心とした『グループ3』で争われたが、序盤からメルセデスベンツSLS AMG GT3をドライブした右京がコースアウト。その後も「いい走りはできていた」というが、首位に立ったマーデンボローのニッサンGT-RニスモGT3、冨林のルノースポールR.S.01 GT3、高橋のトヨタFT-1 ビジョンGT Gr.3についていけない。

 冨林、高橋のふたりはマーデンボローにプレッシャーをかけ続けたが、この日が初めてのグランツーリスモSPORTだったにも関わらず、マーデンボローはそのままフィニッシュ。「グランツーリスモSPORTでの初勝利を飾れて嬉しいよ!」と全日本F3岡山での勝利に続く勝利を喜んだ。一方、バーチャルに苦戦した右京監督は「今日は“カミカゼ”右京じゃなく、“そよかぜ”右京です(泣)」と苦笑いの様子だった。

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