■7月24日(日) 決勝
午前中に降っていた雨も上がり、コースコンディションは回復していた。決勝レースがスタートする頃、上空はまだ曇っていたが、決勝中の降雨の心配は無さそうである。スタートドライバーはTakamori博士が務めた。警察車両によるパレードラン、そしてフォーメーションラップを経て、14時06分にSUGO GT 300km RACEのスタートが切られた。
オープニングラップの混戦の中、レインボーコーナーを通過する頃、Takamori博士の無線『他車にぶつけられ押し出された!』が入る。大きく外側にコースをはみ出すDIJON Racing GT-R。幸いにも大きなダメージは無く、17位まで順位は落としたものの、巻返しを図るべく、Takamori博士は周回を続ける。
作戦として、Takamori博士は予選Q1セッションで使用したタイヤをスタートタイヤとして使うため、ショートスティントを予定しており、予定周回数を終えたため、無線でピットインを指示し、メカニックがピットインの準備を整え終え、あとはピットインを待つというタイミングだったのだが、、、GT300車両が最終コーナーでクラッシュし、セーフティーカー(SC)が導入されることとなった。
今シーズンより、SC導入中はピットインができなくなったことにより、Takamori博士はピットインせず、SC先導の隊列に加わり、周回を重ねることとなった。SCが解除となるとピット両隣のGT500クラスの車両が続けざまピットインを行ったため、Takamori博士は限界に達したタイヤで予定よりも多く周回することを強いられてしまった。
そのような状況下でありながら、Takamori博士はセクタ2で自己ベストを更新する力強い走りを見せ、順位も11位まで浮上。31周の走行を終え、青木にステアリングを託した。21位でコースに復帰していった青木。好ペースで周回を重ね、徐々にギャップを縮めていった。終盤、30号車プリウスの攻略に成功した青木。17位に浮上し、チェッカーまであと数周という時点でGT300車両が最終コーナーで大クラッシュ。このクラッシュによりレースは赤旗中断となる。