春の訪れを感じさせる暖かい日差しとサクラが満開に咲ききった中、待ちに待った2018年シーズンが開幕。新コンビとなるヘイキ・コバライネンと小林可夢偉の初陣となる第1戦岡山。2月に行われたオフシーズンテスト、3月に当地で行われた岡山GTA公式テストや富士GTA公式テストなど精力的にテストを重ねてきたがアクシデントも伴い、これまでにない苦難に満ちたシーズン出だしとなっているDENSO KOBELCO SARD LC500。

 チームの布陣は、新コンビのドライバーに加えエントラント代表が才木祐二、総監督として株式会社サード代表取締役社長の佐藤勝之が務め、チーフエンジニアは田中耕太郎、データエンジニアに松田久が務める陣容。

 テストからレースまでの短いインターバルでこれまでテストで起きた現象とデータ解析から更なる向上を狙って様々な対策を練って岡山に乗り込む。

 心機一転、挑戦者として臨む開幕戦の舞台は、岡山県東部の山間部・美作市にある岡山国際サーキット。開幕戦はハンディウェイトが各車ともゼロ、公式予選は両ドライバーが1回ずつアタックするノックアウト方式(Q1とQ2)でグリッドが決まり、決勝は300kmでピットストップは1回となる。

 岡山はかつてF1も開催されたことがある国内有数のテクニカルコースであり、約3.7kmと距離が短いながらも至る所にパッシングポイントがあり、ボディを擦り合わせながら繰り広げられる激しい超接近戦がコースサイドすぐそばで見られ、迫力満点の臨場感が体感できるサーキットである。新たなる挑戦の一歩となる2018年シーズン開幕戦に逆境の中、新コンビが勇猛果敢に勝利を狙っていった。

 7日(土)午前中の公式練習走行は、雨が上がっていたが曇天で気温8度/路面温度10度と冬に逆戻りしたかのような寒さのコンディション。9時から混走セッションが開始され、まだウェットパッチが残っていたのでウェット宣言が出されていた。

 今季で4シーズン目となるヘイキが駆るDENSO KOBECLCO LC500が路面の乾き具合を見てコースイン。ハード系のドライタイヤの温まり状況を確認しながら12周を走行し上位タイムを刻む。クルマのセットはテスト時からて改善されており、次にソフト系のタイヤを装着してパフォーマンスをチェック。

 このアウティングで2回も赤旗中断となり、またトラフィックもありタイムアップはすることは無かったがフィーリング的には上々。トータル25周をヘイキがドライブした後、可夢偉がヘイキの装着したソフト系ユーズドタイヤを装着してクルマとタイヤのフィーリングの確認を実施した。

 可夢偉がハード系のニューのドライタイヤを確認しようとコースインをした後に降雨となってしまったのでピットに戻すこととなった。トータル34周にわたって混走セッションでのクルマの仕上がり具合を精力的に確認した。

 この混走セッションでは1分19秒888の4番手タイムをマークした。その後のフルウェットとなってしまった10分間のGT500単独セッションでは、可夢偉ウェットタイヤ2種類を確認して評価を行った。公式練習走行ではトータル41周を走行。

 サーキットサファリではピットシミュレーションを間に入れながら燃料を積んだ状態でのクルマのバランスチェックをチェック。公式練習走行全体ではヘイキがマークした1分18秒888の4番手タイムでQ1への準備を終えた。

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