その2周後から最後のピット作業が本格化し、38号車ZENT CERUMO、1号車KeePerが続々とピットロードに入ってくる。その翌周にはトップの39号車坪井が飛び込むと、1周作業を遅らせたMOTUL GT-Rが松田のインラップの頑張りと、45.3秒の作業でロニー・クインタレッリを首位で送り出し、ここで逆転に成功する。

 そのピットアウト後、残り30周となった終盤80周に入ろうというところで、そのクインタレッリはチームの頑張りに呼応するかのようにファステストタイムとなる1分30秒460をマークしてスパート。その後もひとり1分30秒台を刻んで2番手以下を引き離しにかかる。

 90周を越える頃には39号車との差を10秒にまで広げ一人旅へと突入。残り10周を切る頃にはタイヤマネジメントを含めマシンを労わるかのようなクルージングモードでトップチェッカー。MOTUL AUTECH GT-Rが2017年最終戦以来の勝利を挙げると同時に、松田次生にとっては立川祐路を突き放し、GT500通算最多勝理数を大台の20勝に乗せることとなった。

「序盤はバックマーカーに引っかかってマズいと思ったけど、その後はトップに追いつけそうな感触もあった。そこで(最後のストップに向け)インラップを全力で頑張った。それと同じように、チームも本当に頑張ってくれた」と、松田は仕事を完遂した安堵の表情で振り返った。

 続く2位表彰台には、ミドルスティントで見事なデビューランを披露した坪井の貢献が光ったDENSO KOBELCO SARD LC500、3位にZENT CERUMO LC500のレクサス勢が続き、4番手にも残り2周でWAKO’Sをかわしたau TOM’Sが入った。

 一方、開幕戦の下馬評とは異なる苦戦ぶりを見せたNSX-GT勢は、決勝前のウォームアップで最速を記録し、序盤は黒白旗の掲示がありながらも随所でバトルを展開したARTA NSX-GTの8位が最上位。山本尚貴/ジェンソン・バトンのRAYBRIG NSX-GTが9位に続いている。

 また3メーカーで各1台ずつのヨコハマタイヤを履くマシン勢は、WedsSport ADVAN LC500、MOTUL MUGEN NSX-GTともに左リヤタイヤのパンクに見舞われ、フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rもタイヤトラブルなどで3度のピットを強いられるなど、苦しい富士ラウンドとなった。

 次戦となる第3戦鈴鹿サーキットは、例年夏場に開催された1000kmとは異なり5月最終週へとカレンダーが移動。視点を変えれば、ここ富士でハンデウエイトを積むことのなかったNSX-GT勢が、言わずと知れたホンダのホームコースでレースを席巻する可能性もある。第2戦にして、シリーズの勝負とその行く末が見える1戦となりそうだ。

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