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スーパーGT ニュース

投稿日: 2018.08.06 23:51
更新日: 2018.08.06 23:53

D’station Racing 2018スーパーGT第5戦富士 レースレポート

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スーパーGT | D’station Racing 2018スーパーGT第5戦富士 レースレポート

 午後1時30分からの決勝は、4回のピットストップが義務づけられている。合計5スティントが必要になるが、実際にはGT3カーの場合、3回のピットストップでも500マイルは走りきれる。ではこの1回分のストップをどう活かすか……? チームは長年の経験から、1回目のストップを早めに行いコース上の混雑を避け、ロスタイムを減らし、レース後半でセーフティカーが出た場合等で負うリスクを減らす作戦を立てた。

 スタートドライバーを務めたミューラーは、すぐに6番手に浮上することになるが、この作戦に従い5周を終えピットイン。早々に藤井に交代し、ピットイン義務をこなす。藤井はコース上の空いたスペースで高いペースを保とうとするが、折からの酷暑で路面温度が高く、タイヤが悲鳴を上げ始めた。ピットに状況を報せた藤井は、36周を終えピットインしミューラーに交代。症状は改善されたが、厳しさを感じたままミューラーは76周まで走行し、ふたたび藤井に交代した。

 この頃になるとやや気温も下がり、徐々にD’station Porscheのタイヤの路面がマッチし始める。均等にピット頻度を設定したライバルたちとは、時に順位が重なりながらも“見えない敵”との戦いとなっていったが、少しずつポジションも上がる。藤井は自身の第2スティントでロングドライブを敢行すると、124周まで引っ張り、ふたたびミューラーに交代した。

 終盤、8番手までポジションを上げたミューラーに#10 GT−Rが少しずつ近づくが、ミューラーはしっかりとペースをコントロール。逆に前を走っていた#21 アウディがタイヤを傷めピットインしたため、7番手まで浮上すると、長い500マイルをきっちりと走りきり、D’station Porscheは7位5ポイントを獲得した。ふたたぴポイントを重ねた藤井とミューラーは、ランキング8位。まだタイトル争いには残れる位置だ。

 今回のレースは暑さや展開が味方せず、トップ争いに絡むことはできなかったが、ドライバーふたりも与えられた状況の中でベストを尽くし、チームもノーミスで戦いを終えた。昨年までとは大幅にキャラクターが変わったポルシェ911 GT3 Rなら、終盤3戦は勝負できる可能性が高い。今回つかんだ5ポイントは、きっと終盤戦で活きてくるはずだ。

星野敏
Satoshi Hoshino / Team Principal
長距離だったので表彰台も期待しているレースだっただけに、その点では残念でした。今回はライバルメーカーのタイヤが非常に強く、その差という面で難しいレースでしたね。ただ7位フィニッシュということで、最低限のポイントを獲得することができたので、次に繋がると思っています。まだまだあきらめずに次の挑戦をしていきたいですね。併催のポルシェ カレラカップ ジャパンでは、若者と戦えることも分かりました。今度は最終戦の鈴鹿ですが、レースで勝てるようにがんばりたいです。皆さん応援本当にありがとうございました。

佐々木主浩
Kazuhiro Sasaki / General Manager
長丁場のレースということで、レース前にはもう少し上位でフィニッシュしてくれることを期待していましたが、もう少しでした。見せ場がなかったですね(苦笑)。今回のレースを活かし、またいろいろな対策を立ててチャレンジしてくれると思っています。きっちりポイントを獲得してくれたことは良かったのですが、当然この順位で満足しているチームではないですし、もっと上で走ることができる力を持っていると確信しています。次のレースはまた頑張っていきたいですね。

武田敏明
Toshiaki Takeda / Team Director
最終的にレース終盤は気温、路温が昨日より下がり、タイヤには合いましたが、そこではいいペースで走ることができました。ドライバーふたりも頑張ってくれて、ミスもなく7位という結果を残すことができました。ただ前戦もこのくらいの位置でしたし、とにかくもう少し上位に行きたい。あとアベレージでコンマ3秒上げたいのですが、タイヤサイズもありこの時季は特に厳しくなります。なんとかランキング上位に食らいついている状況なので、終盤3戦で大量得点をしたいところですね。

藤井誠暢
Tomonobu Fujii / Driver
結果としては予選8番手、決勝7位となりました。ストラテジーは悪くなかったと思いますが、路面温度が高いときのスティントでは、少し苦しい戦いになりました。後半スティントで履いたタイヤのパフォーマンスは素晴らしく、ペースを盛り返すことができました。ただ、表彰台を狙うためにはもっと改善しなければいけません。残り3戦の課題が見つかったと思いますが、タイトル争いを考えても残りのレースでいいレースをしなければいけないと思っています。そして今月開催される鈴鹿10時間もいい戦いをして、終盤戦に繋げていきたいですね。

スヴェン・ミューラー
Sven Müller / Driver
全体的にはいい週末だったと思う。チームは全力を尽くしてくれたし、いい仕事をしてくれた。マシンもプラクティスから予選、決勝を通じてすごくドライブしやすかったし、今年初めて僕のドライブでQ2に進出できたのは良かったよ。スタートはバトルを楽しんで、ふたつ順位を上げることができたんだけど、気温が高すぎて僕たちには不利だったね。終盤は気温も下がって、いいペースで走ることができたと思う。最終的には7位になったけど、今回の条件を考えたら結果には満足しているよ。

藤井誠暢

スヴェン・ミューラー
D’station Porsche

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