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スーパーGT ニュース

投稿日: 2018.09.25 17:57

31号車TOYOTA PRIUS apr GT 2018スーパーGT第6戦SUGO レースレポート

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スーパーGT | 31号車TOYOTA PRIUS apr GT 2018スーパーGT第6戦SUGO レースレポート

決勝レース(81周)9月16日(日)14:00~

 日曜日のSUGOは穏やかな天気に恵まれ、そんな陽気に誘われたのか、スタンドは多くの観客で埋め尽くされていた。20分間のウォームアップは、スタートを担当する嵯峨選手からの走り出しとなった。3周を走り、最初の周に記した1分22秒094が、ここでの『#31 TOYOTA PRIUS apr GT』のベストタイムに。

 交代してからの平手選手は残り時間をすべて走って、決勝レース想定の1分22秒台前半をコンスタントにマークしていた。スタート直前の気温は27度。しかし、路面温度は37度にまで上がっていたのは、少々想定外ではあった。

 宮城県警によるパレードラン、そしてフォーメイションラップを経て決勝レースのスタートが切られ、オープニングラップのうちにふたつ順位を上げていた嵯峨選手。しばらくは前後ともに大きな間隔はなく、集団の中で周回が重ねられていく。10周を過ぎたあたりから後方との差は広がり、6番手を争うしんがりにつけることとなった。隙あらば逆転を……といきたいところだが、コース幅の狭いSUGOではオーバーテイクはし難く、何より90kgを背負って、持ち前のフットワークは封じ込められている。ここは我慢の時と嵯峨選手。

 17周目、3番手を走行していた車両の後退により、ひとつ『#31 TOYOTA PRIUS apr GT』はポジションを上げる。そして、規定周回の1/3を過ぎたあたりから、ピットに戻る車両が相次ぐように。嵯峨選手も26周目に、平手選手とバトンタッチ。

 いったんは順位を大きく落とす格好とはなっていたが、全車がドライバー交代を済ませると、12番手の予選順位と同じポジションに平手選手は返り咲く。

 チャンスは突然訪れた。55周目に6番手を走行していた車両がペースダウンを強いられ、さらに2台をパスすることとなって、平手選手は一気に入賞圏の9番手に躍り出る。ゴールまであと20周あまり。平手選手も、ここは我慢の時と意を決する。そんな矢先にハプニングが襲う。

 61周目のSPコーナーインで後続車両に追突され、制御が効かなくなった平手選手の『#31 TOYOTA PRIUS apr GT』は、クラッシュパッドに激突してしまう。レース続行は不可能であったが、平手選手が無傷であったのは、不幸中の幸いだった。

 もうひとつ不幸中の幸いであったことは、ランキング上位陣の多くが入賞ならず、『#31 TOYOTA PRIUS apr GT』と嵯峨選手、平手選手はランキング2位が保てたことだ。オートポリスが舞台のシリーズ第7戦は、ウエイトハンデがそれまでの半分となる。今回のような我慢は不要とされるはずだ。希望を最終戦のもてぎまでつなぐ戦いが期待される。


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