一方、予選順位から考えると、決勝である意味“総崩れ”となったのがNSX。彼らが失速したのは何が原因だったのだろうか。ホンダの佐伯昌浩GTプロジェクトリーダーは話す。

「基本的にはレースペースが上がらなかったっていうことなんですけど……」と佐伯ホンダGTプロジェクトリーダー。

「レクサスさんの方が、まぁこの路気温にうまく合わせ込んだセットアップとタイヤの使い方というのができていたんじゃないかなと思います。速いペースで安定したラップを刻めるクルマでしたよね」

「ウチも単独で走ると、そんなに変なタイムではないんですけど。ミッドシップは相当ハンデがあるのかなと。GT300との混走でラインを外しながら走っていこうとした時に、重量配分などでブレーキの不安定なところが残ったりとか。そういう見え方はしましたけどね」

「単独だとフォーミュラカーみたいにスイスイ走っていくんですけど、ラインを外すと……。ラインの自由度がないのは、リヤがヘビーという部分がついて回るのかな。レースだとこうなるので(性能調整分の)29kg軽くして欲しいなぁ(苦笑)」

「あとクルマがどんどん変わっていくなかで、テスト不足という部分も大きいかなと思います。それに対して、レクサスは基本がしっかりしたクルマだと思います。我々はまだまだ発展途上ですし、今年にかけて(マシンが)進化していくなかで今のクルマに近い形でのテストを、この路気温でできていないのは不利な点かなと思いますね」

「この(仕様の)クルマでデータ量が少ないというところを考えると、予選一発はうまくいきましたけど、決勝のペースはうまく出せなかった。もてぎの戦い方は、今回の反省をした上で、これから考えます」

 ただ各チームに聞いたところでは、ペースが上げられなかった要因は、それぞれ多少違っていたようだ。

 ポールポジションからスタートしたものの、ノーポイントで終わってしまったARTAの星学文エンジニアは、「レースペースが予選より8秒とか、それくらい遅いペースで走っているので、やはりタイヤの使い方とかが予選とは変わってしまって、うまく使えなかったんじゃないかなというイメージはあります」という。

「ピックアップの問題もありました。終盤に接触があった後はアライメントがおかしくなってしまっていた可能性もありますけど、KEIHINやRAYBRIG NSX-GTより少し遅かったかなというくらいで、3車とも似たような状況だったんじゃないかと思います」

 スタートを務めた伊沢拓也も、「単独で走ると速い感じはあったんですけど、GT300が現れてペースがちょっとでも落ちると、ピックアップだったり、いろいろな症状が出てきた」と明かした。

「抜いていったau LC500などと戦える雰囲気はなかったというのが正直なところ。自分たちが今年いい状態でレースしていた時と比べたら、非常に難しいクルマでした」

 同じようにピックアップに悩まされたのはKEIHIN。「こんなことは初めて」とは同チームの田坂泰啓エンジニアの言葉だ。

■バトンと山本尚貴の走りはじめのタイヤマネジメント

スーパーGT第7戦オートポリス決勝
山本尚貴、ジェンソン・バトンを擁するRAYBRIG NSX-GTは決勝で劣勢となったホンダ勢の中で最上位の5位入賞

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