■公式予選
Q1：中山が惜しくもQ2進出ならずの9番手に
25日（土）Q1開始時点で気温28度／路面温度41度と、いっそう暑さが厳しくなったなか、残り7分30秒ほどでコースイン。前戦とおなじくアタッカーに指名された中山は、公式練習でのタイヤの状態やフィーリングなどから分析してソフト系タイヤを選択。
ウォームアップ中に前走車に追いついてしまう不運があったが、4周目にアタックに入った中山はセクター1で29秒台の好タイム、セクター2で若干遅れたが、セクター3も上位タイムとなる39秒台を叩き出す。セクター4はトップタイムと気迫をみせて1分46秒949のタイムをマークするも、惜しくも僅か約0.02秒差でQ2進出を逃す9番手となった。
■決勝
・ウォームアップ走行
26日（日）は、予選日よりも湿度を感じる快晴。12時55分から始まったスタート前20分間のウォームアップ走行は、気温28度／路面温度37度のコンディション。まずスタートドライバーをつとめるヘイキが決勝第2スティント用のタイヤを皮むきする。次に決勝スタートタイヤとおなじ種類のユーズドタイヤに交換して計6周を走り終えピットイン。交代した中山は、3周ほどではあったが決勝セットの確認走行を実施。トータル9周を走行して1分51秒352の5番手タイムで決勝への準備を整えた。
・決勝レース
第1スティント：ヘイキが好走で7番手にポジションアップ
26日（日）夏の陽気の真夏日となった14時30分の決勝スタート時点は気温29度／路面温度38度に。9番グリッドから粉骨砕身に勝利を目指したDENSO KOBELCO SARD LC500を駆る、スタート担当のヘイキは序盤にペースの遅い前走車の後方から無理せずチャンスをうかがいながらの走行。セーフティカーが導入される直前には前を塞いでいた17号車と16号車の2台をかわして7番手にポジションアップ。
さらに自己ベストを更新しながらハイペースで前を追いかける展開となった。18周目にセーフティカーが導入され再開後に周囲の数台がピットインしたが、ピットでの混雑を避けてステイアウトする作戦をとると再開2周後の24周目にピットインとなった。
第2スティント：中山が最後まで諦めずに猛追をみせる
ピットアウト後のアウトラップで一時順位をおとしてしまうが、タイヤが温まると交代した中山も徐々にペースを掴み前走車を猛追。粘り強く好ペースで前とのギャップを削っていく。トラブル車両をかわし、44周目には38号車をセクター3でかわして6番手に浮上。その後も最後まで諦めない走りをみせた結果、執念の5位フィニッシュを果たした。
コメント
ヘイキ・コバライネン
「公式練習でフィーリングはまずまずであったが思うほどタイムに結びつかず、修正とコンディション変化への対応もあって改善されていった。決勝はペースの遅い2台を抜きあぐねてロスしてしまった。そしてまたもやセーフティカーが入った。まだまだタイヤ的に走れる状況であったけどピットインを選択。第2スティントの雄一が最後まで頑張ってくれて5位という結果を得られてハッピー。次のタイでは優勝あるのみだね」
中山雄一
「予選Q1では前方のマシンに追いついてしまいアタックのタイミングがズレてしまいました。Q2に残ることができず悔しい結果でしたが、決勝では粘って走った結果5位と連続ポイントを重ねられて幸いでした。ライバル勢に比べてまだまだ自分自身もクルマも速くしていかねばなりませんが毎戦進歩しているので次が楽しみです。次のタイでさらに良い走りができるように準備していきたいと思いますので引き続きのご声援よろしくお願いいたします」
監督：才木祐二
「ふたりのドライバーの頑張りで連続ポイントを獲得できたことは良かったですが、同時にライバル勢と比べて差を感じ、課題もみつかる結果となりました。一息ついてタイ戦を迎えますが、これまでの前半戦までの戦いを細かい所まで見直し、さらに良い方向に進めるよう対応していきたいと思います。引き続きご声援のほどよろしくお願い申し上げます」
