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スーパーGT ニュース

投稿日: 2019.05.31 17:44
更新日: 2019.05.31 17:46

31号車TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT 2019スーパーGT第3戦鈴鹿 レースレポート

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スーパーGT | 31号車TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT 2019スーパーGT第3戦鈴鹿 レースレポート

決勝レース(52周)
5月26日(日)14:30~

 決勝レース前の20分間のウォームアップ走行は、前回に引き続きスタートを担当する中山選手からの走り出しとなった。まずは入念にコンディションチェックを行い、ほぼ折り返しのところで嵯峨選手とチェンジ。2分1秒台を連発したうちのベストタイム、2分1秒747は9番手となった。

 今回は今年初めて白バイとパトカーによるパレードランが、フォーメーションラップの前に行われた。というのも前2戦は、いずれもセーフティカースタートとされ、パレードランは中止になっていたからだ。上空には薄雲も広がっているが、これは降雨をもたらすものではないという。気温は28度と土曜日よりわずかに下がっただけだが、路面温度は42度と5月本来の状況になった感もあった。

 背後にはストレートスピードに勝るFIA-GT3車両がズラリ並んでいたものの、そつなくスタートを決めた中山選手は、まずはポジションキープからレースを開始する。その後は前後の車両と一進一退の攻防を重ねながら、13番手のまま周回が進んでいく。

 そんななか、サーキットに緊張が訪れたのが18周目。GT500クラス車両にクラッシュがあり、セーフティカーが導入されたからだ。その先導は3周にわたり、すでに規定周回の3分の1を過ぎていたことから、多くの車両がすぐにピットに戻るも、#31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTは混乱を避けるため、2周だけコースにステイ。

 そのタイミングは正解だったものの、予想通り給油時間がかかってしまい、嵯峨選手がコースに戻ると大きく順位は落ちていた。それでも嵯峨選手は28周目に2台を相次いでかわし、全車がドライバー交代を終えたときには、まずは16番手に。35周と38周目、そして39周目にオーバーテイクを繰り返し、さらに41周目はタイヤが悲鳴をあげた車両が2台もピットに戻ったこともあり、ついに11番手にまでたどり着く。

 だが、入賞まであと1台が厳しかった。前を行くのは同じエンジンを積むレクサスRC F GT3とあって、差を詰めることが許されなかったからだ。せめて先行車両に後退があれば……との思いは届くことなくチェッカーが。しかし、トップと同一周回でゴールできたことで、得られた収穫は極めて大きい。次回のタイ、チャン・インターナショナル・サーキットでの戦いに寄せる期待が一層大きくなったのは言うまでもない。

TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT(嵯峨宏紀/中山友貴)
TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT(嵯峨宏紀/中山友貴)

嵯峨宏紀

「今回は後半スティントを担当して、レース前半の展開は悪くなかったんですが、給油時間の問題から、僕がピットアウトした時には後ろにいた車両に何台も先に行かれてしまって、それを抜き返すのに時間がかかってしまったのが痛かったですね。そういう展開のなか、あと1台というところで入賞を逃してしまいました。ただ、やれるだけのことはやりましたし、週末を通じては今までより確実に良くなっているので、チームと力を合わせて、次のレースではもっと戦えるように頑張ります」

中山友貴

「最初の方のフィーリングは非常に良かったんですが、タイヤの磨耗が進んで行った時のフィーリングの変化が大きく、思ったよりもペースを維持するのが大変でした。ただ、後半スティントに向けて、できることは少ないので、内圧の変更はチームに伝えて。結果的に11位だったので、もう1台抜いていれば……という悔しさはありましたけど、本来そういう悔しさを噛み締めているチームではないので」

「きっちりとドライコンディションで1レース走り切ったのは、初めてなんですよ、このクルマは。しっかり走りきれたことで次につながるものがたくさんありましたし、僕のなかでもタイヤやマシンの理解度も高まりましたから、次からは序盤から踏んでいけそうです」

金曽裕人監督

「本当はポイントを獲りたかったですし、獲れるはずだったんですが……。友貴の時も宏紀の時も決して悪くはなかったけれど、まだクルマとしてまとまりきっていない部分はあるし、進化させなければいけない部分もありますから」

「何よりの問題は給油時間が長かったこと。そこに対しての改善をしていかないと、これからいつもピットで逆転されてしまいます。このあたりはなんとかしたいところです。とはいえ、やっとまともにレースできたことで見つかった問題点は、次のレースまでに改善しますので、タイのレースをご期待ください」


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