「最終的に55号車には届きませんでしたけど、この天候で2位になったことは上出来じゃないかなと。ふつうに考えればブリヂストンだけの表彰台になると思いますから」と谷口が言うとおり、ブリヂストンが速いSUGO、そしてウエットという状況下での2位は非常に大きい。

「この2位という結果はすべてドライバーですよ。ブリヂストン勢に負けている部分がありますが、やっぱり運転手が頑張ってくれたから」と河野エンジニアもふたりのドライバーを賞賛した。

 この結果で、もし仮にARTA NSX GT3が最終戦で無得点になり、グッドスマイル 初音ミク AMGがポール・トゥ・ウインを飾れば、逆転チャンピオンの可能性も残すことになった。まさに土俵際ではあるが、まだ可能性はゼロではない。「99.9%、ARTAがチャンピオンだとは思いますが」と河野エンジニアは言うが、何があるか分からないのがスーパーGTだ。

 もちろん、今回3位に入り、ランキング2位につけたK-tunes RC F GT3の新田守男も「昔、僕と(高木)真一で組んで、最終戦の前に10ポイント差以上をつけていてもチャンピオン獲れなかった年もあるから(笑)。悔いが残らないようにしたい」とまだあきらめてはいない。

2019年のスーパーGT第7戦SUGOを制したARTA NSX GT3
2019年のスーパーGT第7戦SUGOを制したARTA NSX GT3

 今回の優勝でチャンピオン争いはARTA NSX GT3の大きなリードとなったが、雨中の一戦で“踏みとどまった”K-tunes RC F GT3、グッドスマイル 初音ミク AMG、そして20.5ポイント差のリアライズ 日産自動車大学校 GT-Rとも、最終戦はどんな戦いを演じてくれるのか。そして、追われる立場のARTA NSX GT3は、昨年の悔しさを晴らすのか……。1カ月先のもてぎが実に楽しみになってきた。

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