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スーパーGT ニュース

投稿日: 2019.11.23 21:10
更新日: 2019.11.23 21:27

特別交流戦:明暗分かれたアウディ勢。予選16番手からトレルイエ6位、王者ラスト、デュバルは“らしからぬ”ミス

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スーパーGT | 特別交流戦:明暗分かれたアウディ勢。予選16番手からトレルイエ6位、王者ラスト、デュバルは“らしからぬ”ミス

■予選2番手のロイック・デュバルはレース開始直前にクラッシュの不運

 スーパーGT参戦経験もあるデュバルは、ウエットコンディションの予選でポールシッターのキャシディ(KeePer TOM’S LC500)に0.331秒差の予選2番手を確保。決勝に向けて好位置につけてみせた。

 しかし、そのデュバルにはスーパーGTの“ウォームアップ走行”にあたるレコノサンスラップ中にアクシデントが襲った。

ロイック・デュバル(BMC Airfilter Audi RS5 DTM)
ロイック・デュバル(BMC Airfilter Audi RS5 DTM)

 タイヤの皮むきをするべくウィービングを繰り返していたデュバルは、ダンロップコーナーに向かう直線区間でバランスを崩しハーフスピン状態になってしまう。

 デュバルは完全にスピンする前に体勢を立て直したかに思われたが、結局そのままダンロップコーナーアウト側に設置されたバリアに激突。マシンフロントに大きなダメージを負ってしまい、レース1不参加を余儀なくされた。

 クラッシュする直前、デュバルが操るアウディRS5 DTMのフロントタイヤはステアリング操作に反応していないようにも見え、トラブルも疑われたが、レース後のミックスインタビューゾーンで集まった記者に対し、デュバルは「何があったんだって聞きたいんだろう?」と先手を打った。

「タイヤをスクラブするために周回していた。ただ2周目に入ったとき、少し雨量が多くなっていたんだ」

「コースインしてからターン10、ダンロップコーナーまではほとんどドライコンディションだった。だから、可能な限りタイヤにプレッシャーをかけようとしていた。しっかりスクラブできるように」

「そして……コントロールを失った。直線区間で普通にウィービングしていただけなんだ。それにもかかわらず、突如リヤ(のグリップ)を失った」

「ただ完全なスピンモーションに入るほどではなく、少し横滑りするような状況になったんだ。そして、グリップが回復して体勢を立て直したときにはコース外に飛び出していた。そこはライン上よりもっと滑りやすくてね……」

 チームによればデュバルのマシンは24日(日)のレース2までには修復される見込み。

グリッドウォークが進むなか、レッカー車でピットに戻ってきたロイック・デュバルのBMC Airfilter Audi RS5 DTM
グリッドウォークが進むなか、レッカー車でピットに戻ってきたロイック・デュバルのBMC Airfilter Audi RS5 DTM

■2019年DTM王者ラストは予選不発も「クールなレースができた」と笑顔

 前日に行われたウエットコンディションの公式練習2で、スーパーGT勢に約1秒差をつけてトップを奪ったレネ・ラスト(Audi Sport RS5 DTM)。明けた土曜日の予選でも好調ぶりを発揮するかと思われた。

 しかし、そのラストはセッション終盤のアタック中、ダンロップコーナーへのブレーキングでタイヤをロックさせるなどミスがあり、22台中14番手と中団に沈んでしまった。

「難しい予選だった。トリッキーなコンディションのせいでミスがあり、完璧なアタックを決めることができなかった」とラスト。

 迎えた55分+1周の決勝では、一時は7番手まで浮上したものの、、関口雄飛(au TOM’S LC500)や山下健太(WAKO’S 4CR LC500)、坪井翔(WedsSport ADVAN LC500)といったレクサス勢に対し、ホームストレートの加速で引き離され、オーバーテイクを許すなど、上位争いには食い込めず。

 それでも最終的に8位、DTM勢としてはトップのトレルイエに次ぐ2位でチェッカーを受け、2019年DTM王者としての存在感を示した。

 レース後、ラストは「僕たちはタイヤのデグラデーションに少し悩まされていたんだ」と苦戦の理由を明かす。

「レースペースに関して言えば、スーパーGTのマシンと戦えるだけのパフォーマンスを発揮できていない。彼らは驚異的なペースで、素晴らしいレースをしていたよね」

「明日に向けて、今日のデータからいろいろ学べればと思うけど、僕たち本来のパフォーマンスには程遠い状況で劇的に向上するとも思っていない。どのDTMマシンも同じようなポジションで戦っていたからね」

「それでも途中いいバトルができたし、冷静にレースを運ぶことができた。互いに尊重し合いながら、楽しみつつ、クールなバトルができたと思うよ」

レネ・ラスト(Audi Sport RS5 DTM)は立川祐路(ZENT CERUMO LC500)ともバトルを展開
レネ・ラスト(Audi Sport RS5 DTM)は立川祐路(ZENT CERUMO LC500)ともバトルを展開
レネ・ラストはオーバーテイクを仕掛けてきた立川にラインを残しながらバトルを繰り広げた
レネ・ラストはオーバーテイクを仕掛けてきた立川にラインを残しながらバトルを繰り広げた
レネ・ラストはオーバーテイクを仕掛けてきた立川にラインを残しながらバトルを繰り広げた
レネ・ラストはオーバーテイクを仕掛けてきた立川にラインを残しながらバトルを繰り広げた


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