35周目には#15ドラゴ モデューロ、#1MOTUL AUTECH GT-Rがピットインして、残りはトップを走る#12カルソニックだけに。そのカルソニックも38周目にタイヤ交換を終え、コースに向かったが#19WedsSportの国本が先行し、#12カルソニックは首位奪還は叶わず。さらに、この時のピット作業でフロントウインドウのティアオフフィルムが中途半端に剥がれていたところを、乗り終えたオリベイラが気を利かせて剥がしたが、これが燃料補給中だったため規定違反となってしまい、#12カルソニックはドライブスルーを課されてしまう。

 レース中盤になって全車がピットインを終えたところで順位を見ると、4番手に#39DENSO KOBELCO SARD RC Fが急浮上。実は#39 DENSOはタイヤ無交換作戦で順位を上げていたが、これが終盤どう出るか。

 GT500のレース中盤は大きな動きはなく、淡々と周回を重ねる展開となったがレース終盤、残り10周を切ってから展開が目まぐるしく動き出す。

 残り9周となったところで、9番手を走行していた#1のMOTUL松田次生が5コーナーでGT300のインに入ったところで接触し、2台がスピン。そこに後続のGT300マシンが絡み、逃げ場がなくなった#38ZENTの立川裕路が#1の側面に突っ込んでしまうTボーンの形のクラッシュに。2台はそのままスロー走行でピットに戻ったが、ダメージが大きく、そのままレースを終えた。

 また、4番手を走行していたタイヤ無交換の#39DENSOのヘイキ・コバライネンもさすがにグリップが厳しくなったようで、後続に次々とオーバーテイクを許して、一気に7位までポジションダウンしてしまう。

 そんな後続の波乱を尻目に、トップの#19WedsSportは前半のタイヤバーストを考慮して、ペースを落としながらも順調に周回を重ねてトップをキープ。2番手の#15ドラゴ モデューロの牧野任祐がGT500デビュー戦ながら終盤までプッシュして#19との差を4秒差まで縮めたが、#19WedsSportがGT500初勝利となるトップチェッカーを受けることとなった。

 WedsSport BANDOHとしてはGT500参戦6年目で初優勝。関口雄飛もGT500初勝利を挙げ、国本雄資は2013年以来の勝利を飾ることとなった。マシンを降りた直後、WedsSport BANDOHの坂東正敬監督にGTAの坂東正明代表も駆けつけ、正敬監督は男泣き。関口にサングラスを獲られ、「やりましたー! 勝ちました−!」と、涙を見せながら喜びを爆発させた。

GT500参戦6年目で初優勝を飾った坂東正敬監督。チェッカー後に涙を見せた。
GT500参戦6年目で初優勝を飾った坂東正敬監督。チェッカー後に涙を見せた。

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