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スーパーGT ニュース

投稿日: 2016.10.10 09:00
更新日: 2016.10.10 23:14

【スーパーGTタイ】初優勝に喜ぶマサ監督を泣かせた“親父の言葉”

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スーパーGT | 【スーパーGTタイ】初優勝に喜ぶマサ監督を泣かせた“親父の言葉”

■「すごいことをした。素直に褒めたい」

 正敬監督が何を言われていたのかは、10月21日発売のauto sport No.1442に譲るが、チェッカー後しばらくしてから、坂東正明代表に「マサ監督に何を言っていたのですか?」と聞くと、正明代表は少し照れながらも「まあ、『おめでとう』って言ってただけだよ」と教えてくれた。

「勝つところまでやってきたからね。努力してきたことに対してもそうだし、すごいことをしたというところもある」と坂東正明代表。

「親としてもそうだし、レーシングプロジェクトバンドウの初代としても。特にオレは、GT500をやっていなかったから」

「GTアソシエイションの仕事をするために、右も左も分からない小僧にレーシングプロジェクトバンドウも坂東商会も渡して、だからといって大したフォローもしてこなかった。スポンサーの皆さんに支えられたところもあると思うけど、10年近くやってきて、いくら親の力があったからって、継続してやるのは自分の力でやっていかなければいけない」

「全然分からないなかで努力してやってきて、いろんなメディアに出たりして自分の名前を出して、勝つところまでやってきた。これは実績だと思う。やっぱりスゴいことをやってのけたのは事実。この環境でワークスチームが並ぶレースで、町田のプライベーターが引き継いでやってきたことが実を結んだということは、素直に褒めてあげたいと思ったから」

 もともとサッカーに打ち込んでいた坂東正敬監督は、GTAの代表に就く父のあとを継ぎレーシングプロジェクトバンドウを率い、レースのことを必死に学びながらGT300、そしてGT500と戦いを挑んできた。ついに息子が成し遂げた栄光に、坂東正明代表も一時GTA代表の立場を離れ、父として先代として祝福に訪れたというわけだ。

「ドライバーもそうだし、チーム全体もそうだし、努力すれば絶対に報われると思うんです。そして、高いレベルに対してあきらめるのは簡単ですが、続けていくことも大事。時間はかかりましたけど、やっとスポンサーさんにも恩返しすることができた」と正敬監督も感慨深げだ。

 レース後夕暮れに染まるサーキットで、多くのライバルチームの監督が坂東正敬監督のもとを祝福に訪れていたのが非常に印象的だった。

GT500参戦6年目で初優勝を飾った坂東正敬監督。チェッカー後に涙を見せた。
GT500参戦6年目で初優勝を飾った坂東正敬監督。チェッカー後に涙を見せた。


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