日曜日の決勝レース、スターティングドライバーを任されたのは山田真之亮でした。ローリンングスタートをうまく決めると、4番手で第1コーナーを通過。
さらに前を行くマシンを追います。抜きにくいと言われるチャン・インターナショナル・サーキットでは、オーバーランしても安全なエスケープロードが広く、山田真之亮は果敢なアタックで前を行くマシンのオーバーテイクに挑みます。
8周目、3番手を狙って第3コーナーで激しくインに飛び込むものの、ブレーキングを我慢し過ぎてオーバーシュート、ランオフエリアに飛び出してコースに復帰するも、ポジションを逆にひとつ落としてしまいました。
その後、15周目、最終コーナーでブレーキング時にブレーキペダルのゴムの部分が熱で溶けて滑り、あやうくブレーキング・ミスをしそうになって一瞬コースオフした18号車は、ポジションを6番手に落としてしまいました。

21周目に早めのドライバー交代でピットインし、10番手でコースに復帰した中山友貴選手は、ハイペースで前を行くマシンを追い詰め、各車がピットインするタイミングで順位を上げていきます。
全車がピットインを済ませると、チームの作戦が功を奏した18号車は2番手まで浮上。トップのマシンを射程距離に捕らえます。
しかし、52周目のターン5でインから18号車をパスしようとしてきたGT500クラスのマシンに接触され、左リヤセクションにダメージを受けた中山友貴選手は、なんとかマシンをピットまで運びましたが、予想外にダメージが深刻であり、レース続行を断念しました。
結果は完走扱いの22位。表彰台がほぼ確実だっただけに、山田真之亮は唇を噛みしめて、悔しさに耐えるしかありませんでした。
次戦は11月12日~13日の最終戦もてぎラウンド。1イベント2大会(熊本大震災で中止となった第3戦の振替レース)ということもあり、まだ逆転タイトル獲得の可能性は残されています。
