2005年11月6日。鈴鹿サーキット上空には分厚い雨雲が襲来していた。この年から「スーパーGT」へと名称を変えたシリーズの最終戦、つまり“初代”タイトル決定戦である。強まる雨脚に、決勝スタート時刻はたびたびディレイされた。53分遅れでレースが始まることとなったときには、周回数は53周から39周に減算されること、そしてひとりのドライバーの最大運転時間は当初の35周を維持することが発表されていた。これが、80スープラのGT500ラストシーズン「奇跡の逆転劇」への布石となる。ホンダ、トヨタ、ニッサンすべてのメーカーにタイトルの権利が残されるなか、各車はセーフティカー先導のもと、運命の決戦へと旅立っていった──。

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