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スーパーGT ニュース

投稿日: 2020.08.23 17:13
更新日: 2020.08.23 20:47

ファイナルラップの熾烈すぎる表彰台争い。優勝は混乱抜け出したGAINER TANAX GT-Rが今季初V【第3戦鈴鹿GT300決勝】

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スーパーGT | ファイナルラップの熾烈すぎる表彰台争い。優勝は混乱抜け出したGAINER TANAX GT-Rが今季初V【第3戦鈴鹿GT300決勝】

 リスタート翌周の33周目、ルーティンピット作業を終えたマシンのなかでトップに立っていたマッハ車検 GTNET MC86 マッハ号をスプーンカーブでGAINER TANAX GT-Rとリアライズ 日産自動車大学校 GT-Rがパス。さらにマッハ車検 GTNET MC86 マッハ号はメインストレートでARTA NSX GT3にも並ばれ、ポジションダウンしてしまう。

 セーフティカーのタイミングとピット作業の戦略により、GT300クラスは上位の顔ぶれに大きな変化があった。各車がピット作業を終え、トップに立ったのはGAINER TANAX GT-R。その後方、2番手にはリアライズ 日産自動車大学校 GT-Rが続いている。以下、3番手にARTA NSX GT3、4番手UPGARAGE NSX GT3、5番手HOPPY Porscheという上位5台の顔ぶれとなった。

 35周目終わりでいい走りを見せていたマッハ車検 GTNET MC86 マッハ号はトラブルか、ピットインしてしまう。さらに、36周目には88がスロー走行が見られるなど,鈴鹿1000kmレース並みの過酷な展開はレースの中盤を過ぎても繰り広げられている。

 GT300の周回で37周目、トップ争いが急接近。トップのGAINER TANAX GT-R 平中の1秒後方にリアライズ 日産自動車大学校 GT-Rのオリベイラと、さらに1秒後方にARTA NSX GT3の大湯がおり、トップ3台はパック状態で周回を重ねていく。

 レース41周目、シケインでK-tunes RC F GT3阪口晴南がクラッシュ。大きなダメージを負ってしまい、ピットインを余儀なくされる。

 GAINER TANAX GT-Rとリアライズ 日産自動車大学校 GT-RのGT-R同士のトップ争いは1秒以内の差で終盤まで激しいバトルが繰り広げられていたが、45周目、2台の差は2秒近くまで離れてしまった。残り周回数がわずかになるなか、今度は2番手争いが急接近。リアライズ 日産自動車大学校 GT-R オリベイラの真後ろにARTA NSX GT3 大湯がピタリとつける。さらにその後ろにはUPGARAGE NSX GT3 松浦も近づいて3台により熾烈な2位争いが繰り広げられた。

 そして、GT300の周回でレース47周目、デグナーカーブのひとつめでリアライズ 日産自動車大学校 GT-RとARTA NSX GT3が接触。2台がコースオフを喫した間にUPGARAGE NSX GT3が2番手へポジションをあげる。ARTA NSX GT3はこの接触でフロントカウルが外れ、ラジエターも破損してしまい、48周目のS字で残念ながらマシンをストップしてしまった。

 レース49周目、ペースが上がらない3番手のリアライズ 日産自動車大学校 GT-RにSUBARU BRZ R&D SPORT、LEON PYRAMID AMG、シンティアム・アップル・ロータスが接近し、4台による表彰台争いが激化。

 そのなかでLEON PYRAMID AMGがダンロップコーナーでクラッシュを喫してしまい、この争いから脱落してしまった。残りの3台の戦いの舞台はスプーンカーブへ。ここで一気にポジションをあげたのは3台のなかで一番後方にいたシンティアム・アップル・ロータスの柳田だ。

 前の2台のインに鋭く突っ込み、見事、前戦勝者のシンティアム・アップル・ロータスが2台抜きで3番手にポジションあげた。そして最後、ファイナルラップで混戦の主役でもあったリアライズ 日産自動車大学校 GT-Rがヘアピンで痛恨の接触。コースオフを喫して一気にさらにポジションを落としてしまうこととなった。

 GT300クラスの決勝レースはトップが50周で終了。GAINER TANAX GT-Rは結局2位以下に4秒以上の差をつけ、2020年シーズン初優勝を飾った。2位はUPGARAGE NSX GT3、3位シンティアム・アップル・ロータス、4位SUBARU BRZ R&D SPORT、5位TANAX ITOCHU ENEX with IMPUL GT-Rのトップ5となった。

 2位のUPGARAGE NSX GT3は今季初表彰台、3位のシンティアム・アップル・ロータスは前戦に引き続き表彰台を獲得した。

 編集部集計のポイントランキングでは優勝したGAINER TANAX GT-Rの平中克幸/安田裕信/組が35ポイントでランキング首位に躍り出た。2位には連続表彰台獲得となったシンティアム・アップル・ロータス加藤寛規/柳田真孝組が4ポイント差の31ポイント、3位は埼玉トヨペットGB GR Supra GT吉田広樹/川合孝汰組で25ポイントとなっている。

 2020年のスーパーGT第4戦はツインリンクもてぎへ舞台を移し、9月12~13日に行われる。

平中克幸と安田裕信(GAINER TANAX GT-R)
平中克幸と安田裕信(GAINER TANAX GT-R)
UPGARAGE NSX GT3
UPGARAGE NSX GT3
シンティアム・アップル・ロータス
シンティアム・アップル・ロータス
SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ R&D SPORT
TANAX ITOCHU ENEX with IMPUL GT-R
TANAX ITOCHU ENEX with IMPUL GT-R
第3戦鈴鹿 GT300クラス表彰台
第3戦鈴鹿 GT300クラス表彰台


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