「決勝はあの順位に放り込まれてやる気は出たんですけど、きつかったです(笑)。戦いたいのに戦えなかったのが正直なところ。せっかくあの位置(5番手)にいけたのですから、それを活かす戦いをしたかったですね」
「エンジニアの木野さんや武士さん、ヨコハマタイヤさんとドライバー、全員が同じ方向を目指して一歩一歩やっていくのが大事だと思っています。一気にステップアップするのは無理ですし、そうすると何がいいのか悪いのかわからなくなってしまうでしょう。厳しい戦いではありますが、継続していけば、その過程でボク自身の引き出しも増やせるはずです」
◇佐藤公哉コメント
「第1スティントは一発の速さを求められないこともあり、最初に内圧をしっかり管理しながら、温まってくるまでは少しゆっくり走ってタイヤを優しく使うことで、一定のペースで、タイヤが一気にきつくなることはなく、なめらかなシェイプで4輪(のグリップが)落ちてくるイメージでまとめることができました」
「周りは勝手にタイヤがきつくなって落ちてきたので抜きたかったのですが、中間加速が厳しく抜き切れませんでした。せっかくのクルマのバランスが活かせなかったのは残念です」
「2ピット作戦については、あらかじめこういう作戦を採るかもしれないと聞いていたので、それを頭の片隅に置きながら、コールが掛かったらすぐに入れるように準備してレースしていました。ピットインしてからのポジションの上がり方も狙いどおりで素晴らしい作戦でしたね。予選から一晩でいろいろクルマを変えて、いい方向にもっていってくれたことは確認できました。さらにもてぎまでに練っていき、結果に結びつけたいと思います」
◇土屋武士監督コメント
「ここまで苦しい戦いが続いていますが、その中でもたくさんのトライをしてたくさんの発見があります。苦しい時こそチャレンジ精神が沸き上がってくる、そんな鈴鹿のレースでした。結果は少々残念でしたが、これまで以上に知見が増え、成長できたレースウイークになりました」
「ドライバーの2人にはストレスを溜めさせてしまって本当に申し訳ないと思っています。公哉の4脱ペナルティーも、これはクルマが遅いせいです。ボクもドライバーなので気持ちがよくわかる。でも、この環境でこそ成長してほしいので、厳しい言葉も投げかけます。みんなの期待を背負って走るのが仕事で、ボクたちは、その幸せな環境で仕事をさせて頂いているので、甘さは許されないですよね」
「でもこの厳しい環境はボクたちを強くしています! 次戦、茂木はポルシェのウィークポイントが富士、鈴鹿よりは軽減されるはずなので、ここまでの成長の証しを皆さんにお見せできると思います。ボク自身が一番期待しています! 次戦も応援よろしくお願い致します!!」